大雪を想定した道路啓開訓練が10日、甲州市の市民文化会館で開かれた。県峡東建設事務所や日下部警察署、甲州市、山梨市の職員のほか、塩山建設業協会、県測量設計業協会、JAF山梨支部が参加。ドローンによる道路状況調査や放置車両移動の手順などについて確認した。
県内は2014年2月14~15日、記録的な大雪に見舞われ、甲府市では114㎝の積雪を記録。立ち往生する車が多数出るなど交通は大混乱となった。同事務所の内藤広所長はあいさつで「放置された車両が各所で散見されたことにより除雪作業に大きな支障を来した。現場での対応を訓練し、定期的に一連の流れを確認しあうことで、大雪時の対応がより効果的に機能するものと考えている」と、日頃の訓練の重要性を語った。
訓練では、国道411号の温泉施設「大菩薩の湯」ー丹波山村間が、大雪により道路啓開区間に指定されたと想定。除雪のために付近を通行止めにし、ドローンで周辺の道路状況を確認した。立ち往生した車をけん引したり、重機でつり上げ移動させる訓練も実施。各機関が無線で連絡を取りながら一連の作業における役割を確認した。


















