神谷俊一・千葉市長は20日、定例記者会見を市役所高層棟4階記者会見室で開き、千葉マリンスタジアム再構築事業におけるドーム化の可能性について再検討を実施することを明らかにした。11月下旬に基本計画策定支援業務委託を公告。12月に事業協力者の公募を開始し、2026年1月から屋外型とドーム型の概略設計をまとめ、初期・運営コストなどを比較検討する。民間資金調達の検討などを経て、3月に屋外型またはドーム型のスタジアム形式と事業協力者を決定する運び。
4月から、決定した形式に基づく基本計画を検討し、27年3月までに事業実施の判断を行う。33年までに事業者選定、基本設計、実施設計、建設工事を進め、34年の開業を目指す。基本計画には、スタジアムの配置・動線・平面・断面計画、必要な機能・性能、周辺インフラ整備、事業費、事業スキーム、事業スケジュールなどを盛り込む。
10月末に、千葉ロッテマリーンズからドーム化の可能性の再検討を実施するための期間の確保について要請があった。千葉ロッテマリーンズは、ドーム化について、国内プロスポーツスタジアムにおける命名権市場に変化があることや、「暑さ対策への懸念」など社会的反響が大きかったことで、ドーム化の継続的な検討の必要性を強く再認識することとなった。
市は、ドーム化に伴う追加投資について、千葉ロッテマリーンズを含む民間投資を前提としている。
基本構想では、幕張メッセ駐車場の一部約11haを建設予定地とし、屋外型スタジアムを再構築することとしている。再構築の概算事業費は約650億円。
想定以上の民間投資による整備が生じた場合、スタジアムのドーム化を含め、持続的な施設運営の実現可能性などについて事業協力者などとともに協議を行うとしている。
現スタジアムは、美浜区美浜1に所在。1990年の開設以来35年が経過し、老朽化への対応や機能面の更新といった課題が生じていることから、再構築を検討している。
















