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群馬県太田市

小学校2校の給食室建て替えを計画

2025/11/22 群馬建設新聞


太田市は、老朽化する城西小学校および駒形小学校で給食施設の建て替え工事を計画している。2026年度に、どちらか1校の設計を委託する。順調に進めば、27年度に新築工事を発注し、残る1校の設計を委託。28年度に同様の新築工事を行う。現在、内部で既存施設について現地調査を進めているところ。経年劣化の度合いなどを踏まえて優先順位付けを行い、年度内に整備スケジュールを決定する見通し。

市では、建設から40年以上が経過する小中学校の給食施設が多数存在することから、施設の建て替えや改築事業を順次進めている。老朽化により、衛生管理上好ましくない状態の施設を計画的に改築し、安心・安全な学校給食を提供するため、事業を推進している。

直近の計画では、城西小学校(新野町127)と隣接する城西中学校(新野町74)、駒形小学校(植木野町7-7)および城東中学校(韮川町1)で親子方式化に向けた給食室の建て替え工事を推進する。いずれも築40年以上が経過しており、建物や設備に不具合が生じている。このことから、学校給食の提供に支障をきたさないよう建て替えを計画した。

親子方式化では、小学校敷地内に新たな給食室を建設し、調理した給食を近接する中学校へも運搬する。現状は各校に調理室が設置され、学校ごとに給食を用意している。給食調理員の人手不足や各施設の維持管理コスト削減を図るため、親子方式へと変更する。

新たに建設する給食室は、平屋で床面積300㎡~400㎡程度の規模を想定している。調理室、洗浄室、検収室、下処理室、肉卵処理室などを整備する。また、中学校では給食コンテナの受け入れ態勢を整えるために既存の給食室を一部改修する。新築する建物の規模や工法などは設計で詰めていく。

第2次実施計画では、26年度は設計委託料として事業費520万円を算出。27年度には新築工事費および設計委託料として事業費3億4520万円、28年度は主に工事費として3億5170万円を設定している。これら4校のほかにも老朽化している給食室があるため、28年度以降も同様に建て替え工事などを計画していく。

新築工事の発注については、例年と同様であれば建築工事、機械設備工事、電気設備工事の3分離による入札が見込まれる。本年度は宝泉東小学校(藤久良町1)で給食室を新築した。建築工事を塚越建設(太田市)、機械設備工事を尾島町清掃社(太田市)、電気設備工事を中島電機設備(太田市)がそれぞれ7月に受注し施工を進めている。なお、新築工事設計はアークプランニング(太田市)が手掛けた。

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