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栃木県日光市

日光市、立地適正化 東武線の上今市駅前、道路や広場整備を検討

2025/11/22 栃木建設新聞

 日光市は、都市計画道路3・4・15号上今市駅前線と駅前広場の整備計画の検討に着手した。検討区間は東武鉄道上今市駅と今市小学校付近を結ぶ延長約230mで、日光杉並木の国道119号と交差する。広場は約2000平方mを基本に検討。今年度は概略設計をシー・アイ・エスに委託。幅員の検討や広場の基本設計を進める。上今市駅は立地適正化計画で都市拠点の核施設に位置付けられ、市が導入を目指す都市再生整備計画事業や県が調査検討中の119号の整備と併せ、拡幅などの改良を進めていく方針。

 検討区間は上今市駅~国道の都計道約80mと国道~小学校付近の市道春日町2丁目線約150m。今市小前歩道橋が設置された国道交差点付近が特に狭く、都計道と市道が屈曲する形で交差している。

 交差点は国道と旧道(杉並木)の分岐点になっており、旧道の車両も同じ信号を利用。周辺には今市小学校のほか、市歴史民俗資料館・二宮尊徳記念館や日光労働基準監督署などの官公庁、杉並木公園などが立地。歩行者や車両の安全な通行に支障を来している。

 上今市駅前線は1955年に幅員16mで都市計画決定。駅前広場の都市計画決定面積は2000平方m。国道や市道との交差形状、杉並木による制限を考慮した法線などを検討し、計画幅員を精査。駅前広場は現状に合った規模や構造などを検討する。

 関係機関との調整を進めながら26年度以降に詳細設計や必要な都市計画手続きなどを進め、事業の具体化を図っていく考え。

 上今市駅は立地適正化計画で今市都市拠点エリアに立地。今市駅、下今市駅とともに一体的に都市機能誘導区域の核となる施設に設定されている。駅前の広場や道路整備は安全な通行はもとより、交通利便性の確保、まちなか散策の促進など市が目指すまちづくりを具体化する取り組みとなる。

 今市中心市街地では県日光土木事務所が119号住吉町工区として道の駅日光前の歩道美装化や電線類地中化を実施。121号との春日町交差点まで整備が完了している。

 住吉町工区に続く春日町交差点から西側の119号については、日光土木が春日町工区として杉並木までの道路拡幅や歩行者空間確保に向け調査検討を実施中。地元の機運に合わせて計画づくりを進め、市の中心市街地活性化の取り組みを支援していく考え。

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