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群馬県太田市,群馬県大泉町

太田市と大泉町は、東別所坂田線の4車線化へ詳細設計を26年度に委託

2025/11/26 群馬建設新聞


太田市と大泉町は、協同して事業を進める都市計画道路3・3・22東別所坂田線の4車線化整備について、2026年度に詳細設計へ着手する。それぞれの地域を通る区間において各市町で入札を行い、詳細設計業務を委託する見通し。設計を行う道路延長は、太田市側で約1080m、大泉町側は約800mを見込んでいる。順調に進めば27年度に測量業務を進め、用地の取得や具体的な工事発注時期などを詰めていく。

同都市計画道路は、総延長2700m、幅員25mの4車線道路として整備を予定している。総延長のうち、太田市側は全長1080m、大泉町側は全長1620mの規模としている。2市町で同時期に詳細設計業務を進めるが、大泉町側が下流となっていることから、排水対策なども加味して道路整備は大泉町から先行して進めていく見込み。工事発注時期などは設計の成果や用地の取得状況などを踏まえて詰めていく。

都市計画道路全体で、同線は太田市運動公園(飯塚町1059)付近から太田市朝日町と大泉町いずみ1丁目に跨っている太田大泉工業団地エリアを抜け、国道354号と交差する路線となる。道路沿いには、SUBARU群馬製作所大泉工場(いずみ1-1)や、ベイシア大泉店(いずみ2-2-3086-50)などが位置している。

これから行う詳細設計業務は、太田市飯塚町地内から大泉町いずみ1丁目付近の国道354号に接続するところまでが対象となる。大泉町側は対象延長約800mの規模となり、24年度にコイデ(前橋市)へ概略設計業務を委託している。なお、国道から先の道路整備についてはこれから協議を進める。

整備概要としては、4車線化に向けて現道幅員約16mから25mへ拡幅する。既存道路は両側に歩道が設置されているが、新設道路では歩道に自転車通行帯も設置する。また、排水対策として道路下へ貯留施設などの整備も予定する。具体的な内容については設計により決定する。

同事業は、太田市と大泉町を結ぶ日常的移動と広域的移動が可能な道路を整備することにより、利便性と快適性の向上を目指して拡幅工事を推進する。同地域は2市町の行政境となっており、工業地帯や店舗なども多く立地しているため、通勤や退勤時間を中心として交通渋滞なども発生している現況。4車線化整備を行い、渋滞解消や物流の円滑化などを図る。

なお、太田市では第2次実施計画において、26年度の詳細設計委託へ事業費3850万円を算出。27年度については、用地測量などの事業費として7000万円を設定している。

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