市原市は25日、文化交流施設整備基本計画の素案を公表した。想定延べ床面積約1万5200㎡の場合の建設費は約198億円。調査・設計費、舞台設備整備費、外構整備費、備品購入費など約60億円を加えると、概算事業費は約258億円となる。用地については、土地区画整理事業の保留地取得を予定し、約40億円を試算。整備手法はDBO方式が優位。管理運営には、指定管理者制度の採用を想定している。主な事業スケジュールは▽2026年度~28年度半ば=事業実施方針など作成、事業者決定▽28年度半ば~33年度半ば=設計・施工▽33年度内=供用開始。
文化交流施設の建設予定地は、五井および平田の更級通り沿い約3・1ha。
市街化調整区域に位置。一部が洪水ハザードマップおよび高潮ハザードマップにおいて浸水想定区域に該当することから、土地区画整理事業と連携を図り、造成高の調整などを検討していく。
更級通り側に広場を配置。駐車場は平面とし、400台程度を確保する。
想定諸室と施設規模は▽大ホール=固定席1500席程度、6390㎡程度▽小ホール=固定席300席程度、1790㎡程度▽大スタジオ、小スタジオ=330㎡程度▽エントランスホール=410㎡程度▽創作スタジオ、ギャラリー=90㎡程度▽キッズコーナー=40㎡程度▽和室、茶室=80㎡程度▽会議室=80㎡程度▽事務室、職員更衣室・休憩室、清掃員控え室、救護室、倉庫など=350㎡程度▽共用部=3350㎡程度▽機械室=2290㎡程度。
バリアフリー・ユニバーサルデザインを導入し、誰もが安心して快適に利用できる施設とする。持続可能な施設とするため、ZEB化の対応など、さまざまな情報収集を行いながら将来的な導入について検討する。有事の際の役割として、帰宅困難者の一時滞在施設、指定緊急避難場所、二次避難所、応援隊受け入れ拠点などを想定し、必要な防災機能を確保する。
財源については、都市構造再編集中支援事業補助金、市債、寄付金などの活用を見込んでいる。
素案については、市内在住・在勤・在学者などを対象として12月24日まで意見募集を行っている。素案は、市役所第1庁舎3階拠点形成課、市役所第2庁舎2階情報公開コーナー、各支所で閲覧に供しているほか、ホームページからダウンロードできる。


















