駒ヶ根市は25日、12月補正予算案を発表した。2028年の国民スポーツ大会でホッケー競技会場となる馬住ヶ原運動場の人工芝化等を行う費用として、26年度までの債務負担行為で5億9100万円の限度額を設定した。施工者を決める入札は来年2月に行われる見通し。
赤穂地区にある馬住ヶ原運動場は敷地面積が1万3345㎡で、すり鉢状の底部約1万㎡がグラウンドとなっている。今回の工事ではグラウンド全面をホッケーに合う砂入り人工芝に改装。一部には陸上競技用トラックを入れ、多目的利用にも対応する。また、斜面部分も防草シートを張るなど整備する。トイレや更衣室の改修も併せて行う。設計担当はゼンシン(駒ヶ根市)。
社会教育課は「芝生の定着を考えた場合、当市の気候だと冬期の施工は厳しい。芝生の生産には6カ月程度かかる見込みで、年度明けからただちに着手できるよう、本年度内に契約を済ませたい。工事入札は2月に行い、3月定例議会に契約議案を提出するスケジュールを想定している。今のところ芝生化と施設改修は一括での発注を考えている」と話した。
なお馬住ヶ原運動場では現在、照明設備のLED化工事が伊南電工(同市)の施工により進められている。
補正ではこのほか、老朽化した下林教職員住宅の解体に工事費1050万円と委託料300万円、東伊那保育園のプール改修に工事費810万円を計上し、いずれも全額を繰越明許費とする。
一般会計の補正額は7億843万円で、補正後の総額は188億5903万円となる。予算案を審議する12月定例議会の会期は11月28日から12月19日まで。
予算案の概要は次の通り。(単位千円)
◆市役所本庁舎エレベーター外壁防水工事(漏水が確認されている本庁舎のエレベーターピット内の修繕と外壁防水工事)◇工事ほか=2,343
【歳出】
◆市役所本庁舎エアコン更新工事(更新箇所は本庁舎2階事務室北側3台、本庁舎3階談話室1台)◇委託=1,000◇工事=7,600
◆東伊那保育園プール改修※新規◇工事=8,100
◆農業用用排水施設除塵機改修(上の井の深沢除塵機の改修支援。補助事業者は大田切土地改良区)◇補助金=880
◆除雪等◇委託=10,406
◆下林教職員住宅解体※新規◇委託=3,000◇工事=10,500
◆十二天の森整備事業(樹木伐採、伐採木等のチップ化等)=1,778
◆赤穂学校給食センタープレハブ冷蔵庫修繕(プレハブ冷蔵庫の冷蔵ユニット更新)◇備品購入=1,811
【債務負担行為】
◆馬住ヶ原運動場整備事業(25~26年度)=591,000

















