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来年9月の作成へ/基本計画修正でプロポ公告/千葉市民会館再整備

2025/11/27 日刊建設タイムズ

 千葉市は26日、「市民会館再整備修正基本計画作成等業務委託」の公募型プロポーザルを公告した。契約限度額は3400万円(2025年度300万円、26年度3100万円)。契約期間は、契約日の翌日から26年9月30日まで。市民会館の再整備において、東日本旅客鉄道(JR東日本)千葉支社跡地の一部に市単独で新施設を整備することに伴い、26年3月までに、想定される施設機能などを踏まえた土地利用に関する法規制などの条件を整理し、必要な空き地や緑地などの検証を行う。6月までに市民ニーズの把握を含む基本調査をまとめ、8月頃のパブリックコメントを経て、9月頃に修正基本計画を作成する運び。

 業務内容は▽敷地設定の与件整理および法的確認▽必要な空き地や緑地などの検証▽上位・関連計画の整理▽類似施設の調査▽利用者・市民ニーズの把握▽施設管理者・興行企画者の意向把握▽パブリックコメント手続きの実施補助▽意見の集約・分析▽修正基本計画の作成▽平面図の作成▽概算整備費の計算▽整備手法の検討▽運営方式の整理▽スケジュール精査▽JR東日本との協議支援――など。

 修正基本計画の作成では、「千葉駅周辺の活性化グランドデザイン」などの施策や、ターミナル駅であるJR千葉駅至近の拠点性の観点から、諸室構成、ゾーニング、搬入動線、駐車場台数などの再検討を行う。「プロセニアム方式の大ホール」や「1500席程度の座席数」は変更不可とする。

 JR東日本とは、千葉支社跡地全体の都市計画手続きに向けた調整、JR千葉駅地上階および3階からの入り口の調整、設計内容などを協議する。

 プロポーザルの参加資格は、20年度以降に同種・同規模の基本計画策定業務を元請けとして履行し、完了した実績などを有する単独企業または共同企業体。

 今後は、28日に募集要項などに関する質問書の提出を締め切り、12月2日に回答。5日まで参加申込書など、16日まで企画提案書などの提出を求め、19日の質疑応答を含むプレゼンテーション審査を経て、24日に優先交渉権者を公表。26日の契約締結を目指す。

 市民会館について、当初はJR東日本が計画する再開発複合ビル内において整備を実施する予定だったが、全体事業費や利便性などの視点を総合的に勘案し、市単独で整備する方針に転換した。

 建設予定地は、中央区新千葉1―3ほかにある。敷地面積は約7500㎡。

 現市民会館は、中央区要町1―1の敷地面積4515㎡に所在。建物はRC造地下1階地上4階建て、延べ床面積5992・54㎡。

 施設構成は大ホール(プロセニアム形式多目的ホール、1001席、楽屋5室)、小ホール(多目的ホール、316席、楽屋1室)、会議室7室、特別会議室2室。

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