前橋市は水道および下水道事業、農業集落排水事業の2026~29年度における財政計画を示した。事業ごとの計画期間における資本的支出の合計は、水道234億円、下水道269億円、農業集落排水35・5億円を試算。うち、下水道事業会計では処理場建設事業に88億円としており、水質浄化センターの事業が中心となる。
水道事業と下水道事業は、現行計画の最終年度が本年度となっていることから、次期計画として策定。農業集落排水事業はこれまで未策定なため、策定する。財政計画は、計画期間内の財政収支見通しを作成することで、今後の財政運営の指標とすることや継続的な事業運営が可能かを判断するもの。各事業で建設工事を含む資本的支出などを算定している。
事業ごとの概要は次の通り。
【水道事業】
計画期間中の資本的支出の合計は◇重要給水施設管路耐震化事業=11億円◇北西部水道施設再編計画事業=42億円◇敷島浄水場電気機械設備更新事業=17億円◇清里浄水施設築造工事=12億円◇企業債償還金=39億円-を算出。北西部水道施設再編計画事業は、各設備の老朽化や県央第二水道から受水することによる既存施設のバックアップなどを目的に田島浄水場の受水施設増強などを行うものとなる。敷島浄水場電気機械設備更新はこれから着手するポンプ棟関係の予算となる。清里浄水場施設築造工事は、駒寄スマートIC産業団地の事業区域内で建て替え工事を行うもの。
【下水道事業】
計画期間の資本的支出合計は◇管渠新設事業=22億円◇改築更新事業=33億円◇ポンプ場建設事業=5億円◇処理場建設事業=88億円◇流域下水道建設費=4億円◇企業債償還金=95億円-。管渠新設事業と改築更新事業はそれぞれ下水道管を対象とした事業となる。ポンプ場建設事業は各ポンプ施設の設備改修が中心。処理場建設事業については水質浄化センターの更新事業などの予算となる。
【農業集落排水事業】
4年間の資本的支出は◇管渠新設事業=1・3億円◇改築更新事業=6億円◇ポンプ場建設事業0・6億円◇処理場建設事業=7・8億円◇企業債償還金=17・6億円-。うち、処理場建設事業は稲里地区と新屋地区の農業集落排水施設の統廃合を行うものとなる。
















