記事

事業者
群馬県伊勢崎市

伊勢崎市が浄化センターで耐震化を推進

2025/11/28 群馬建設新聞


伊勢崎市は伊勢崎浄化センター(茂呂南町5097)で進めている施設耐震化および設備更新事業について、2026年度に最初沈殿池の耐震化工事と最終沈殿池の設備更新工事の発注を目指している。また、エアレーションタンクで、耐震化および設備更新に向けた実施設計業務の委託も見込む。耐震化・設備更新は処理施設のうちA1系を対象に推進しているもの。いずれも30年度までの完了を予定する。

同施設は1977年度完成の汚水処理施設。標準活性汚泥法で、1日の最大処理能力は3万1200立方m。処理施設はA1系とA2系があり、老朽化と旧耐震基準で耐震性に課題のあるA1系を対象に工事を進めている。全体の基本設計は日本水工設計(東京都中央区)がまとめた。

A1系の施設としては最初沈殿池が幅8m×長さ30m×水深3・2mが2池、最終沈殿池は幅10m×長さ40m×水深3・2mで2池、エアレーションタンクは幅8m×長さ80m×水深5mが2池という構成。

耐震化工事は2025年度に着手。福田建設(伊勢崎市)が最初沈殿池の1池目で工事を実施している。26年度に予定している耐震化工事は、最初沈殿池の2池が対象。躯体部分の梁や底版の増打を中心とした工事を実施する。その後、27~28年度に最終沈殿池の1・2池。29~30年度にエアレーションタンクの1・2池で工事を行う予定となっている。

設備更新工事は最初沈殿池での工事へ24年度に着手。24~26年度に最初沈殿池、26~28年度に最終沈殿池、28~30年度にエアレーションタンクで工事をを進め、計7年間で設備更新の完了を目指している。

本年度の工事は機械工事を中西工業(伊勢崎市)、電気工事をマルフク電気(伊勢崎市)が受注。24~26年度の3カ年で工事を推進する。

26年度に着手する最終沈殿池の工事は、機械工事として◇掻き寄せ機◇スカムスキマー◇汚泥返送ポンプ◇バルブ類-の更新を予定。電気工事は◇コントロールセンタ◇補助継電器盤◇各種操作盤-で予定している。工事発注後は1年目を機械製作に充て、2年目から現場での工事となる見通し。

28年度からの着工を見込んでいるエアレーションタンクは、26年度に設計委託を予定している。施工内容としては送風機や散気装置などの更新となる。

25年度には、汚泥処理系の耐震診断業務を日本水工設計に委託。汚泥処理棟や汚泥洗浄棟、汚泥濃縮ポンプ棟、汚泥濃縮タンクで実施している。診断結果を基にして、対応方針を検討。A1系での事業進捗を見ながら具体化を進める。

記事資料

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら