記事

事業者
千葉県旭市

干潟中改築で40億円/干潟小編入や既存校活用を/旭市北統合中 第4回学校再編地域検討会議

2025/11/28 日刊建設タイムズ

 旭市は、第二中学校(琴田小・共和小学区)と干潟中学校(中和小・萬歳小・古城小学区)の統合に伴う「(仮称)北統合中学校」の新設に向け、第4回学校再編地域検討会議を市内で開き、検討結果の報告書案をまとめた。5小学校区における統合は、「学校再編基本方針」に基づくもの。統合について、中和小・萬歳小・古城小学区の報告書案では「おおむね賛成」、琴田小・共和小学区の報告書案では「反対」と示された。委員からは、5小学校区にとどまらず干潟小学校の学区を含めた統合の検討や、既存校を活用した再編について提案があった。概算事業費は、統合校新築の場合は70億円、干潟中学校活用の場合は40億円。

 新築の場合の内訳は、設計2億円、校舎・屋内運動場・武道場建築50億円、外構整備5億円、土地購入3億円、造成10億円。干潟中学校活用の場合の内訳は、管理教室棟改築20億円、既存校舎改修15億円、外構整備5億円。

 「学校再編基本方針」では、第二中学校と干潟中学校の統合について、老朽化などにより既存施設の活用が難しいため、新たな中学校を新設し、2035年度までに再編・統廃合を実施するとした。

 基本方針について委員からは、「統合はやむを得ない」「魅力的な新しい学校づくりを進めたい」などの意見があった一方、「方針通りの5学区では統合後の生徒数が少なく、(仮称)南統合中学校との格差が生じる」「費用が多大なため新築は不要」「新築せずに、既存の学校を活用した再編を検討してほしい」などの意見が上がった。

 第4回は、中和小・萬歳小・古城小学区がひかた市民センター、琴田小・共和小学区が市役所1階市民ホールで開催した。委員は、保護者代表者、地域住民代表者、学校教育関係者、福祉関係者、青少年育成関係者など。

 干潟中学校は、入野2170にある。敷地面積は2万4302㎡。建物は▽管理教室棟A=RC造2階建て、延べ床面積576㎡、1963年度建築▽管理教室棟B=RC造2階建て、延べ床面積722㎡、63年度建築▽湯沸かし室=木造平屋建て、床面積61㎡、64年度建築▽管理教室棟C=S造2階建て、床面積202㎡、70年度建築▽配膳室=S造平屋建て、床面積30㎡、82年度建築▽管理特別教室棟=RC造3階建て、延べ床面積2013㎡、83年度建築▽ポンプ室=RC造平屋建て、床面積11㎡、83年度建築▽技術教室棟=S造平屋建て、床面積450㎡、83年度建築▽浄化槽機械室=RC造平屋建て、床面積10㎡、83年度建築▽トイレ棟=RC造平屋建て、床面積55㎡、89年度建築▽屋内運動場=S造2階建て、延べ床面積1765㎡、92年度建築▽部室棟A=S造平屋建て、床面積40㎡、93年度建築▽部室棟B=S造平屋建て、床面積40㎡、97年度建築――など。

 第二中学校は、ニ2510―1に所在。敷地面積は3万4460㎡。建物は▽特別教室棟・プール付属室=RC造4階建て、延べ床面積2350㎡、85年度建築▽情報処理棟=RC造2階建て、延べ床面積463㎡、91年度建築▽技術室・柔剣道場=RC造2階建て、延べ床面積1186㎡、79年度建築▽トイレ棟=S造平屋建て、床面積7㎡、95年度建築▽教室棟=RC造3階建て、延べ床面積3840㎡、2008年度建築▽管理教室棟=RC造3階建て、延べ床面積1641㎡、08年度建築▽屋内運動場=RC造2階建て、延べ床面積1799㎡、07年度建築▽部室棟=RC造2階建て、延べ床面積198㎡、09年度建築▽連絡通路棟=S造平屋建て、床面積231㎡、08年度建築――など。

干潟中学校の配置と整備イメージ

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら