塩谷町は、塩谷中学校を改修する義務教育学校「しおや学園」(仮称)の実施設計に2026年から着手する方針を固めた。12月補正予算案に限度額4510万円の債務負担行為を設定。議決を待って1月にも指名競争入札で委託者を選定する予定。工事内容は水道増設やトイレ改修、教室の増設、内外部改修などを計画。屋外は低学年向け遊戯スペースや出入り口を整備する。27~28年度に工事を進め29年4月に開校する。併せて、放課後児童クラブは26年度の基本設計、27年度の実施設計と工事を目指していく。
町は船生、玉生、大宮小学校、塩谷中学校を29年3月に閉校し、翌4月に小中学校が一体となったしおや学園を創設する。開校時の児童生徒数は1~9学年で384人、15学級を予定。校舎や体育館の増設は行わず、既存施設を改修して設置する。
塩谷中の校舎と体育館はRC造延べ床面積1万683平方m(校舎棟7402平方m)、体育館棟(3281平方m)。校舎、体育館とも3階建て。建設は2004年度。
改修では低学年の児童が利用しやすい高さにトイレや手洗い場の高さを調節。教室と水道施設の距離が離れているため廊下に水道を増設。地域連携に対応する空間を確保するため一部の特別教室や部室の壁を撤去。原則として全エリアに空調機器を導入。エリアを絞って自家発電設備を整備する。
低学年が教室から直接出入りできる全面人工芝の屋外遊戯スペースを南側に設置。校庭の階段に低学年用の手すりを増設する。
体育館1階の格技場(556平方m)を低学年向けの体育館に改修。共用部の水回りも低学年向けに改修する予定。
屋上のアスファルト防水の劣化、普通教室棟コンクリート打ち放し塗装面のクラックなどが確認されており、補修を検討する。中庭は移動可能な椅子やテーブルを設置し、雨水排水施設が必要としている。
北西の出入り口付近にスクールバスが転回できるロータリーを整備。北西の出入り口は幅が6mと狭いため11mに拡幅する。防犯灯・カメラを増設し、調整池の周囲にフェンスを設置。野生動物の侵入を防ぐ柵も設置する。
放課後児童クラブは敷地内に設置。規模は1年生、2年生、3~4年生合同、5~6年生合同の4部屋(定員各40人)。
階数は1または2。児童ゾーンは約260平方m。管理ゾーン、共用ゾーンを含めた延べ床面積は平屋建ての場合約448平方m、2階建ての場合約613平方mを想定した。28年12月の工事完了を目指している。
学校設置基本計画では児童クラブのほか、町内に分散している教育関連施設をしおや学園の敷地近くに集約することについて言及した。基本計画策定はフケタ設計が担当した。
















