韮崎市は市営総合運動場テニスコート（同市本町）を改修する。クレー（土）コートを撤去し芝コートにするほか、夜間照明を増やす。２０２５年内に実施設計をまとめ、26年度の着工、完成を目指す。施設は部活動や社会人のスポーツ活動などに利用されており、改修後は地域のスポーツ大会の開催も検討する。

　敷地面積は４０００㎡。現在の芝（砂入り人口芝）コート２面とクレーコート２面を改修し、芝コート５面にする。併せて夜間照明も増設するほか、観覧席や柵などの付帯設備の改修も予定している。「クレーコートは雨が降ると使用できず、芝の方が人気がある」（市担当者）ため、芝コートを増やし利用率向上を図る計画だ。

　基本・実施設計、積算業務は馬場設計が担当しており、これまでに基本設計まで完了した。実施設計を25年内にまとめ、26年度当初予算案に工事費などを計上する見通し。当初は27年度の着工を予定していたが、26年度に国の交付金が活用できる見込みになったため、前倒しする。

　工事は設備や外構含め一括で発注する予定。26年５月までに入札を実施し、同年６月市議会に施工契約案件を上程する方向だ。契約承認後、業者と本契約を結び資材の手配など工事の準備を進める。施設の利用頻度が高い学校の夏休み期間を避け、９月ごろ着工、同年度内完成を目指す。

　市担当者は「学校の部活動のほか社会人もよく利用する施設。芝化により利用率向上を図りたい。改修後は地域のテニス大会に利用したいという声もある」と話している。