記事

事業者
山梨県南アルプス市

東部工業団地 南エリア造成費に1・9億/12月補正予算案を公表

2025/11/29 山梨建設新聞

 南アルプス市は、12月補正予算案を公表した。主なものでは土地取得造成事業特別会計の工業団地拡張整備工事費に1億9135万6000円が盛り込まれた。一般会計では道水路の維持管理事業に2861万6000円、道路新設改良事業(単独)に1041万5000円、市単土地改良事業に701万7000円、交通安全施設整備事業に464万2000円を予算化。さらに、消防庁舎管理事業に442万4000円、伊奈ヶ湖周辺施設管理運営事業に433万3000円、南アルプスIC周辺整備事業に289万3000円、農地農業用施設災害復旧事業に168万5000円、こども政策研究業務に22万1000円などが計上された。

 このうち、土地取得造成事業特別会計の工業団地拡張整備工事については、東部工業団地整備事業の南エリアを対象とした、盛土造成工事に費用を充てる。

 整備内容は盛土工を2万立方m、L1000mの擁壁工を進める。このほか、ボックスカルバート工(L40m)を行う見通し。

 一般会計の道水路の維持管理事業については、自治会要望により道水路施設の修繕事業を進めるもの。修繕箇所は、全体で58カ所を予定。

 道路新設改良事業(単独)は、若草807号線道路改良事業において、市道拡幅を進めるための設計業務と、用地物件調査を行うもの。

 市単土地改良事業は、十日市場地内に位置する広域農道の未整備区間を整備するため、用地取得を行う。

 用地取得の規模は3筆とし、面積は493・51㎡。整備により、農作業や農作物の運搬などの効率化につなげる。

 交通安全施設整備事業は、自治体からの要望により、カーブミラーの新設や修繕に費用を充当する。

 内容はカーブミラーの新設を8基、23基の修繕を行う予定。

 消防庁舎管理事業は、消防本部庁舎における高圧幹線および高圧気中負荷開閉器(PAS)の老朽化に伴う改修費を計上した。

 このほか、消防本部2階事務室のエアコン室外機において、老朽化に伴う不具合が見られる。そのため、エアコン改修工事に伴う設計業務委託費が盛り込まれた。

 伊奈ヶ湖周辺施設管理運営事業については、森林環境の保全や再生に取り組む間伐業務のほか、エコパ伊奈ヶ湖の管理運営業務に費用を充当するもの。

 南アルプスIC周辺整備事業については、整備エリア内における用地取得のための費用として充当する。取得面積は263㎡。

 農地農業用施設災害復旧事業は、大雨被害に伴う農地災害復旧工事を進めるもの。対象は、市内農地の6カ所で行う予定。

 こども政策研究業務は、市立大明保育所の民営化に伴い、未登記の保育所建物(保育所棟、屋外トイレ倉庫)の表題登記に要する経費に充当する。

 12月補正案ではこのほか、遊休農地活用支援事業に661万6000円、河川の維持管理事業に250万3000円、過疎地域持続的発展事業に200万円、公園管理運営事業に162万2000円、木造住宅耐震シェルター設置事業に36万円、水力発電所維持管理事業に24万3000円のほか、新規としてAIデマンド交通推進事業に209万円が盛り込まれた。

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら