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栃木県高根沢町

高根沢町、新庁舎・複合施設26年内着工へ、105~112億円、28年11月の供用目指す

2025/12/02 栃木建設新聞

 高根沢町は、町民広場(石末)への新庁舎・複合施設建設工事を2026年内にも着手したい考えを示した。28年11月の供用開始を目指す。現在施工中の町民広場内既存施設解体工事は26年6月に完了。開発許可に伴う建築制限等の解除のため、外構の一部先行工事を26年7月以降に着手する。25年度当初基本設計時の概算事業費は105億300万円で、26年度の8%の物価上昇を見込んだ事業費は112億7500万円。基本・実施設計は梓設計・AIS総合設計JV。

 新庁舎・複合施設はRC造3階建て建築面積7069・59平方m、延べ床面積9349・2平方m。庁舎は一部PC造で、複合施設は一部SRC造。書庫・倉庫等機能の付属棟はRC造平屋建てで建築・延べ床面積471・13平方m。

 事業費の内訳は庁舎39億6000万円(物価上昇見込み42億8000万円)、複合施設37億2000万円(40億1700万円)、受変電・給水設備改修4億1000万円(4億4300万円)、外構4億2000万円(4億5400万円)、委託・解体等19億9300万円(20億8100万円)。

 北側の県道宇都宮那須烏山線から延びる道路を軸線とし、敷地東側に既存の「たんたん広場」を拡張した広場空間、敷地西側に新庁舎・複合施設、付属棟、駐車場を配置。庁舎からたんたん広場を介して町民広場全体に視線や活動が広がる施設構成とする。

 新庁舎は既存の北側町民駐車場(291台)からも利用しやすいよう敷地北西側に配置。複合施設は新庁舎南側に配置し搬入ヤードを既存の歴史民俗資料館と同じエリアにまとめて明快な搬入車両動線とする。付属棟は連携しやすいよう新庁舎バックヤード付近の西側に配置する。

 新庁舎・複合施設の主出入り口は西側道路に正対するように設け、視認しやすくアクセスしやすいよう前面に西側町民広場駐車場188台分を配置。調整池はたんたん広場内にオンサイト、複合施設南側の公用車駐車場(206台)に地下式を計画する。

 新庁舎・複合施設は新庁舎のほか、スポーツ専用のメインアリーナと文化・音楽活動等多用途に活用できるサブアリーナで構成。庁舎は町民の利用頻度が高い窓口部門を1階に配置。災害時の司令塔となる大会議室は町長室・副町長室と同じ2階に配置し、防災関連部署との連携が取りやすい計画とする。議会は3階に配置し、機能の独立性を確保する。

 新庁舎南側のメインアリーナと新庁舎南西側のサブアリーナは並列に配置し、間に器具庫やトイレ、更衣室を配置。メインアリーナはバレーボールに必要な競技高さ12・5mを確保。庁舎2階床レベルにキャットウォークを設け、下部は空調のための設備スペースとして有効に活用する。サブアリーナは音響に配慮した室容積確保のため、天井高は10mを確保。移動観覧席は段床と平床を計画し、座席数は約600席。移動観覧席以外の平場スペースに車いす席を確保する。

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