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国土交通省利根川水系砂防事務所,その他記事(公共)

花園砂防堰堤群の砂防堰堤新設事業で工事用道路工事

2025/12/03 群馬建設新聞


国土交通省利根川水系砂防事務所は、中之条町太子地先で行う工事用道路工事を2026年1月までに一般競争入札での公告を予定している。同地先で行う花園砂防堰堤群の砂防堰堤新設事業によるもので、延長は400mとなる。発注規模は1億円以上2億円未満。工期はフレックス方式を活用し約11カ月を見込む。設計業務は砂防エンジニアリング(埼玉県川越市)が担当した。

今回発注する工事用道路工事は、24年度に発注した「R6花園砂防堰堤群工事用道路工事」の施工箇所の延伸で、延長約400m、幅員4mで整備を行う。ソイルセメントでの盛土工をボリューム約4900立方mで予定しているほか、根固ブロックの設置工事も計画している。

全体での工事用道路は、計画延長約900m、道路幅員4m。前回工事を含め3年間で完成させる予定となっている。

花園砂防堰堤群事業は、中之条町太子地先の国道292号線の東側で計画。重力式砂防堰堤(不透過型)2基を整備予定で、現時点では、36年度の完成予定で整備を進めている。

急峻で脆弱な地質の白砂川上流域では、台風や集中豪雨などの大雨と一緒に多くの土砂が流出する恐れがあり、流出した土砂によって下流域での土砂洪水氾濫の被害が懸念されている。砂防堰堤群を整備することにより土砂の流出を調節し、土砂洪水氾濫からの被害を防ぐ目的で計画した。国道292号や、八幡・赤岩集落など下流の集落を保全対象とする。

今後の工事計画では、花園砂防堰堤群の砂防堰堤2基の施工のための工事用道路が完成後、上流に位置する砂防堰堤から着手する予定。工事用道路の完成予定は27年度で、砂防堰堤への着手は早ければ28年度となる見込み。

これまで、工事用道路の新設工事(R6花園砂防堰堤群工事用道路工事)を萬屋建設(沼田市)が受注している。施工内容は、掘削工ボリューム約1500立方m、盛土工ボリューム約1400立方m、法面工(植生吹付)面積約580㎡、大型かご枠延長約600mで整備を行った。

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