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群馬県みどり市

全天候型の屋内遊び場整備事業で大間々町への建設を計画

2025/12/03 群馬建設新聞


みどり市は、市内に全天候型の屋内遊び場施設の新設を計画している。建設地の選定を進めてきたが、このほど建設候補地を大間々町内として計画を進める方針を示した。施設整備に向けて2026年度内に基本計画の策定を予定。今後、策定支援業務を公募型プロポーザルを実施して委託する見込み。プロポーザルの公募時期については検討中としている。また、施設の具体的な建設場所および施設規模などは現段階で未定となり、基本計画で詳細を詰めていく。

遊び場の整備計画はこども未来ミーティングやアンケート調査において、子育て世代からこどもの居場所や親世代の交流の場として屋内遊び場の整備を求める声が多く寄せられていることなどを受けて、施設の新設を目指すもの。人口減少が課題となっており、子育て世代から居住地として選ばれる魅力ある地域づくりを図るため、屋内遊び場の整備によって子育て世代の移住および定住促進や、観光振興などを目的として事業を推進する。

新施設は、体と頭を使って子どもが遊べ、子育てする親を応援して親世代の新たな交流を生むような場所となるよう整備を進めることを想定している。屋内施設とすることで雨天時なども使用できるような、天候に左右されない施設として整備する。

大間々町は、立地適正化計画の中で都市機能誘導区域と位置付けられており、保健福祉部のある大間々庁舎との連携を生かした子育て支援を実施しやすいこと、大間々地区は、著しい人口減少・少子高齢化を招いており、カンフル剤的な施策による事態の改善が急務となっていることなどを踏まえ、同町を建設候補地として施設整備を進めていく。

同町は市内のいずれからも20㎞範囲内に位置することや、環境資源が豊富なエリアとなっている。近隣市や県外から訪れやすい点からアクセス性などを加味して、交流人口や関係人口を創出する施設の建設に望ましい場所と位置付けられた。都市機能と居住の誘導を図っていく地域である東武鉄道赤城駅およびわたらせ渓谷鐵道大間々駅周辺地域への立地を検討している。

同遊び場整備事業について、当初予算では基本計画策定委託料400万円を計上していたが、12月補正予算案で期間を要するため繰越明許費に設定している。

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