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【参議院国交委】見坂議員が初質問/建設業の働き方改革問う

2025/12/03 本社配信

 参議院国土交通委員会が2日に同院別館で開かれ、自民党の見坂茂範議員が当選後初めて質問に立った。見坂議員は建設業の働き方改革における熱中症対策や週休2日制のほか、高規格道路整備や舗装メンテナンスサイクルなどについて質問し、金子恭之国土交通相と同省幹部らが答弁した。

 熱中症対策や週休2日制については、直轄工事における取り組みに対する「建設業にとって思い切った工夫が必要でないか」(見坂議員)との意見に対し、小林賢太郎大臣官房技術審議官が週休2日交代制適用工事や施工パッケージ型積算方式などの取り組みに触れ、「地域や現場の実情に応じて受注者が柔軟に選択・対応できるよう引き続き支援していく」「業界団体意見を伺いながら検討していきたい」などと回答した。

 週休2日の実施状況については、楠田幹人不動産・建設経済局長が「市区町村における実施率は2020年の約7%から25年は7割を大きく超える見込みで大幅な改善が見られる」と回答。一方で民間工事については「24年は3割弱にとどまる」と対応の遅れを認めた。

 高規格道路の整備については、人口減少下の地方における整備の必要性について質問。金子大臣は「(高規格道路は)国土づくりにおいて非常に重要な役割を担う。第一次国土強靱化実施中期計画も踏まえてネットワークの整備を着実に推進したい」と回答した。

 舗装のメンテナンスサイクルについては、橋梁やトンネルなどの道路構造物で進む事前保全型の維持修繕工事について「舗装でもメンテナンスサイクルを確立して事前保全に取り組むべき」との考えを述べ、沓掛敏夫道路局長は「地方公共団体を含め周知を図り、適正な予算の確保、新技術の導入などで予防保全型の維持管理に取り組みたい」と回答した。

国土交通委員会で質問する見坂議員

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