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学校増改築で基本設計 12月補正案を発表

2025/12/04 山梨建設新聞

 山梨市は12月補正予算案を発表した。笛川学園整備の基本設計2600万円、小中学校体育館のエアコン設計874万5000円、クラインガルテン設計1780万円、山梨市駅南口周辺の整備構想支援200万円、桜の名所づくり事業84万円などを計上。公共施設の修繕費も盛り込み、不具合がある設備などの機能回復を図る。

 義務教育学校「笛川学園」(同市牧丘町窪平)は、笛川小と笛川中を統合するもので、笛川中を増改築して設置する。28年度の施設完成を目指す。

 小中学校体育館のエアコン整備では、本予算で基本設計を実施する。その後詳細設計へと進め、27年度の着工になる見通し。対象校は10校。

 クラインガルテン整備では、建築物の実施設計・補償費を計上。28年度の施設完成を目指す。この経費は9月補正予算案に計上したが、その後削除された経緯がある。

 山梨市駅南口周辺の整備構想(日本カーボン跡地整備)では、26年度末までに構想を策定する予定。本予算で委託業務費を追加し、さらなる検討を進める。

 桜の名所づくり事業は、笛吹川フルーツ公園が桜の名所となるよう植樹などを計画しているもの。当初は25年度中に植樹を始める予定だったが、県との協議などに時間が掛かっており、26年度の着手を目指す。

 修繕関連では、道路や路面標示の修繕455万3000円、市営住宅修繕など1757万1000円、浄化槽修繕150万円、小学校教室改修・修繕405万2000円、養護老人ホーム晴風園の修繕246万5000円、市役所三富庁舎の非常用発電機購入およびコンセント修繕224万2000円、庁舎修繕(エアコン、自動ドア防護柵、会議室用机キャスター、電話機)397万9000円、南区自治公民館の用地購入および堀内区・久保区・西保中区の放送設備補修に対する補助308万8000円。

 その他の主な予算は▽ナラ枯れ被害木の伐倒くん蒸処理委託645万7000円▽小学校デジタル教科書導入(対象3~6年生)222万円▽中学校デジタル教科書導入など(同1~3年生)373万8000円▽庁舎大型ディスプレー・プロジェクター購入293万2000円▽「書かない窓口」システム導入に伴う住民情報系システム用端末追加導入91万8000円▽市民総合体育館改修工事に伴う休業補償および牧丘B&G海洋センター敷地購入203万5000円▽農業用機械購入補助100万円▽病院設備整備補助(山梨厚生病院の超音波診断装置、加納岩総合病院の診断用X線装置)3300万円▽高齢者補聴器の購入補助85万円▽障害者などの補装具439万6000円▽働く婦人の家新館の指定管理費増額133万円。

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