(一社)千葉県建設業協会、関東地方整備局、県、千葉市は3日、公共工事の諸課題の改善に向けた意見交換会を千葉市内のTKPガーデンシティ千葉3階「シンフォニアA」で開いた。あいさつに立った石井良典・千葉県建設業協会会長(石井工業㈱)は、風水害などの激甚化・頻発化に言及。「会員が『地域の守り手』として、命がけで立ち向かう中、資材価格の高騰、担い手不足、猛暑日の増加などの課題が山積している。対策や改善に向け、受発注者が協働して取り組むことが必要」と力を込めた。
橋本雅道・関東地方整備局長は、能登半島地震や埼玉県八潮市の道路陥没事故などに触れ、「風水害や老朽化への対応として、担い手の確保や技術開発による生産性向上など、仕事がしやすい環境整備に取り組んでいく」と述べ、忌憚の無い意見を求めた。
四童子隆・県県土整備部長は、協会に対し「『地域の守り手』として尽力し、県における防災の要となっている」と評価。「県としても、担い手確保などの諸課題に対し、改善に向け取り組んでいきたい」と話した。
意見交換のテーマと整備局の主な回答内容は次の通り。
【猛暑日における作業中止基準の明確化および運用について】
「WBGT値31以上の場合は、作業を休止せざるを得ない場合として明確化すべき」との要望を本省に伝達する
【熱中症対策における経費積み上げ計上について】
避暑(熱中症対策)のための休息時間を考慮した積算に対し、必要性や実現可能性を含めて検討する
【積算内訳(工事設計書)内「建設副産物処分費」の公表について】
公表に向けて検討する
【週休2日制の弾力的な運用について】
試行工事における現場実態・課題などの把握に努める
【施工パッケージの歩掛りについて】
適正な予定価格の設定や価格の透明性向上に努める




















