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群馬県明和町

新里地内で公共地域優良賃貸住宅の整備を検討

2025/12/04 群馬建設新聞


明和町は、新里地内で公共地域優良賃貸住宅の整備を検討しており、2026年度内に基本計画を策定する。建設予定地や建築規模など現段階では未定とし、整備概要を基本計画に盛り込む見通し。計画策定後には基本設計業務を委託し、順調に進めば27年度には詳細設計業務を進めて具体的な工事内容を詰めていく。なお、委託の際はいずれも指名競争入札で行う見込み。基本計画策定業務は山田工務所(前橋市)が受託した。

地域優良賃貸住宅は、公営住宅と比較して収入の高い者でも入居でき、子育て世帯など入居対象とする者の要件を地方公共団体の裁量で設定できる住宅制度となる。町では、新規産業団地の造成や民間企業の誘致に力を入れて雇用の創出や推進事業に取り組んでおり、住宅需要の増加が見込まれることや、子育て世代や働き世代の移住および定住促進などを図るために同住宅の整備を計画した。

策定を目指す基本計画では、建設場所の選定から新築する住宅の規模や戸数、大まかな整備スケジュールなどを詰める。また、官民連携しての施設整備も視野に入れて検討を進めており、整備方法などについても同計画に盛り込む。

計画策定業務は26年6月30日までの履行期限となっており、同年半ばごろの策定を予定している。現在は策定に向けて準備を進めており、町の公式Xにおいて「住まいに関するアンケート」を26日までの期限で実施。町外居住者を対象に、町への移住需要の調査を目的に行うもので、回答者には抽選で明和町特製カレーセットをプレゼントする。

建設候補地となっている新里地区は、東武伊勢崎線川俣駅の東側周辺に位置するエリアとなっており、同駅周辺ではメディカルセンタービルの新築や民間開発により各種施設の整備が進められている。新規住宅整備に際しては、産業団地へのアクセス性が良く、駅や商店などが近く利便性の高いことから新里を住宅整備候補地として選定した。

川俣駅周辺整備事業としては、同駅東側の明和メディカルセンタービル(中谷331-1)とつながるC館を新築し、9月から供用開始した。また、駅西側ではデベロップ(千葉県市川市)が運営する駅と直結した温浴施設・レストラン併設ホテル「HOTEL R9 Premium 川俣駅前」が9月にオープンした。いずれも、施設の建設工事については河本工業(館林市)が施工している。

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