宮田村は宮田小学校の敷地内で実施する学校給食施設建設事業で、既存校舎棟と接続する階段棟を給食棟本体工事と分離して発注する方針を固めた。発注時期は早くても12月末となる見通し。入札方式は未定。
階段棟は校舎棟の北側に建設。規模はS造3階延べ98㎡。各階で校舎棟と行き来できるようにする。10月に行われた住民説明会後の取材では、給食棟と階段棟の建設工事は一括し、建築、電気設備、機械設備の3分離で発注する考えを示していた。また、2026年1月の着工に向け、11月にも入札手続きを開始する予定だったが、スケジュールも若干変更となるもよう。教育委員会は「来年秋口の給食棟本体工事着工や、27年夏季休暇前に竣工させる工程は、今のところ問題ない」と話した。
給食棟はS造平屋、延べ約700㎡。こちらは来年度に建築、電気設備、機械設備の3分離で発注を予定している。建設場所は小学校のグラウンドの一部で、用地は約1000㎡。小学校と宮田中学校の給食約800食を供給する。新施設は試行運転を経て、27年8月から本稼働する。その後、現在の給食棟を解体し、28年1月までに事業を完了させる。設計担当はアーキディアック(松本市)で、工事監理業務も同社が行う。
事業費の総額は15億円を見込んでおり、25年度当初予算で債務負担行為を設定済み。内訳は階段棟の基礎工事が1000万円、階段棟の基礎以外の工事および給食棟の躯体・外装工事が7億円、給食棟の内装工事・外構工事・特殊設備工事が7億9000万円(厨房機器費1億5700万円、厨房備品費3000万円を含む)。
また、関連工事として本年度は西門付近の外構工事と、石碑・時計台等の一時撤去工事を実施。いずれもカトー(宮田村)の施工により完了している。26年度には給食棟本体工事のほか、中学校のランチルーム北西側を改修し、搬入車を出入りできるようにする受入口工事や、搬送車の購入、27年度には既存給食棟解体や遊具移設を計画している。さらに、給食施設の建設に併せて、学校の外周を「ゾーン30プラス」とすることも検討する。
なお、同村では少子化を踏まえ、小中学校のあり方検討も開始。現在、検討支援業務の委託先をプロポーザル方式で選定しており、今月10日の書類審査で最適候補者を決める。業務内容は今後の人口推計に基づく基礎調査、村民へのアンケート調査、各種会議への参加。委託金額の上限額は250万円。履行期限は26年3月27日。
















