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ぐんまこどもの国児童会館リニューアル 26年度は設計着手

2025/12/05 群馬建設新聞


県こども・子育て支援課はぐんまこどもの国児童会館(太田市長手町480)リニューアル基本計画の中間報告を取りまとめた。その中で室内大型遊具を設置することなどを明らかにした。2026年度に基本設計・実施設計を行い、27年度に改修工事に着手、29年度のオープンを目指す。基本計画は現在、丹青社(東京都港区)が策定を進めており、26年第1回県議会定例会で提示する方針。

同児童会館は金山総合公園内にあり、子どもたちが楽しめる県内唯一の大型児童館で、1990年5月に竣工したSRC造3階建て、延べ床面積4150・41㎡の施設。車庫を含んだ敷地面積は2081・16㎡となる。

1階は面積1572・23㎡で、サイエンスワンダーランドやハイビジョンシアター、こども図書室を備えている。2階部分は面積1541・51㎡となり◇スペースシアター◇クラフトルーム◇ビデオライブラリー◇パソコンルーム◇だんらん広場◇プレイルーム◇多目的ホール-が配置されている。3階についてはビューラウンジや研修室、授乳室があり、面積1036・67㎡となる。このほか、エレベーターや男子トイレ、女子トイレ、多目的トイレなどが館内に設置されている。

リニューアルの基本方針には◇来館のきっかけとなる「シンボル」の創造◇全てのこどもがわくわくできる遊びの空間の創出◇こどもの声を反映し、こども自身が企画・運営に参画していく施設◇公園との遊びの連携-の4つ柱を掲げる。

リニューアルの基本方針を踏まえ策定する基本計画には◇施設の基本的な考え方◇展示内容◇運営方針◇施設整備方針◇ゾーニング-などが盛り込まれる。

中間報告で示されたリニューアルの主なポイントとして◇室内大型遊具とドーム映像を同時に体験できる新たなシンボル空間を設置し、ここだけのわくわくを創出。猛暑日や荒天時でも安心してこどもが楽しめる環境を整備◇想像力を生かして、デジタルツールやさまざまな素材・道具を使ったものづくりにチャレンジし、自分のわくわくをかたちにする創作の場を設置◇こどもの遊びを見守りながら過ごせる憩いの場を設置。子どもから大人まで、誰もがゆったり楽しく過ごせる環境を整備-を挙げている。タイル貼りの外壁の改修など実施する整備内容の詳細は2026年度に委託を予定している基本・実施設計業務の中で検討し決定する。

なお、リニューアルのコンセプトに「ぐんまわくわくリンク」を掲げており「わくわくが大好きな子どもたちが群馬のわくわくする未来とつくる」施設となるような整備を進める。

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