県大田原土木事務所は、一般県道関谷上石上線四区町工区4200mの路線測量、道路詳細設計をまとめた。幅員は都市計画決定を見直し22・75m、ライスラインなど6カ所の交差点には幅員3mの右折レーンを設置する。道路排水を処理する浸透池は5カ所程度を計画。今年度内に詳細設計を発注する見通し。農業用排水路は関係土地改良区と調整を行い付け替える。事業区間を北側2200m、南は2000mに分け、西小学校通学児童の安全に配慮し北側を優先して整備を進めていく。未整備区間4200mは関谷上石上線バイパスとして26年度に着手する。
四区町工区4200mは、那須塩原市と大田原市境を結び沿道には複数の産業団地が立地している。
四区町工区は都市計画道路3・3・9号産業通りの未整備区間として1973年12月に幅員25mで都市計画決定した。道路詳細設計では幅員構成を見直し、両側歩道4mを2・5mに縮小して全幅を22・75mに変更した。
路線測量では都市計画道路の中心線と整合を図り、4車線のため対向車同士の安全を確保する観点から中央分離帯1・75mを配置した。
幅員構成は車道3・25m×4車線の両側に路肩兼自転車通行帯1・5m。歩道は両側2・5mを確保し車道とは縁石などで区分する。交差点には付加車線を確保し中央帯を1mに狭め右折レーン3mを確保する。
右折レーンを設置する新設の交差点は、南側から那須塩原市道下大貫三島線、同西小前通り線、同南赤田四区町線、同N172号線、同鍛冶屋堀線、同ライスライン線の6カ所。
各交差点では隅切り部分を拡幅するほか、西小前通りは両方向に右折レーンを新設するため交差点影響部を拡幅改良する。鍛冶屋堀線は交差点部で水路を横断する。
浸透池は起終点と主要交差点付近3カ所程度に等間隔に設置を計画。事業計画地周辺には排水を処理する河川など流末がなく、雨水を浸透させて処理する浸透池を5カ所程度計画した。今後委託する詳細設計で構造や規模、位置を確定していく。
バイパス新設に伴い那須野ヶ原土地改良区連合、那須疎水土地改良区が管理する農業用排水路の影響が見込まれ調整のうえ、付け替え工事を実施する。
沿道家屋からバイパスへの乗り入れ箇所は歩行者の安全を確保し、最小限にとどめる。工事までに戸別調整を行い、利用状況に応じて本工事で設置する。乗り入れ幅は4・2mを原則とし、1宅地1カ所にとどめる。
四区町工区の事業費は28億円。事業期間は35年度まで10年間を予定。路線測量は南北に分割し日研測量と格和測量設計、道路詳細設計は新日本建設コンサルタンツと富貴沢建設コンサルタンツが担当。
















