県道路整備課は事業化を目指す、主要地方道前橋長瀞線柳瀬橋工区の道路計画案を1月までに開催を予定する第3回道づくり会議で示す考えを明らかにした。第3回道づくり会議の結果を踏まえ、県が決定した計画は、2026年2月に予定する第4回道づくりで提示する方針。
同工区では、高崎市綿貫町~岩鼻町地内で進めている前橋長瀞線高崎工区の南側から柳瀬橋を経由して、国道17号に至る約0・8㎞において道路改良を計画。2車線となっている現道を4車線に拡幅する。合わせて老朽化した柳瀬橋の架け替えを行う。
既存の柳瀬橋は高崎市岩鼻町および藤岡市中島地内に跨る橋長349・3m、全幅7・7mの鋼ポニートラス橋10連。下部工の構造はケーソン基礎のラーメン形式、1930年に架設された。烏川を渡河しており、国道17号の橋梁として整備が行われた。
7月1日~8月1日の期間で行ったアンケート調査結果を踏まえ県は道路を計画するに当たり◇移動時間を短くする◇本線へのアクセスを高める◇災害に強い道路にする◇道路利用者の安全を確保する◇工事中の生活環境への影響を少なくする◇維持管理のしやすい道路にする◇完成後の生活環境への影響を少なくする-といった7つの配慮する観点として7項目に分類した。
2025年度は道路予備設計、地質調査、柳瀬橋橋梁予備設計を委託。道路予備設計と地質調査は冨永調査事務所(高崎市)、柳瀬橋橋梁予備設計については建設技術研究所(東京都中央区)が受託している。履行期限は道路予備設計が26年3月13日、柳瀬橋橋梁予備設計は26年3月11日を予定。地質調査は完了しており、調査の結果、想定される橋台位置については固い礫質土層となっていることが分かった。
ぐんま・県土整備プラン2025には、29年度までに着手予定の事業に位置付けられている。補修費の縮減や治水安全上の課題解決を図るとともに、高崎市側で事業を進めている4車線化事業と連続して柳瀬橋の4車線化を図ることにより渋滞解消や広域避難ルートの強化を実現することを目的としている。加えて、高崎、藤岡地域のレジリエンス強化の中核をなす事業としても期待がかかっている。
















