利根町は、立木地内の農林業近代化施設を解体する。解体工事に係る一般競争入札を12日に公告。2月上旬の入札後、町議会臨時会に請負契約議案を諮り、年度内の本契約締結を目指す。工事は2026年4月上旬に着工し、9月下旬をめどに完了させたい考え。同施設については24年度に利活用計画が中止となり、住民から早期除却を求める声が上がっていた。
農林業近代化施設は立木99、同100に位置し、敷地面積2831㎡を有する。建物の構造についてはS造平屋建て、床面積1141・31㎡、1989年度の建築。若栁建築事務所(つくば市)が解体設計をまとめている。
解体に向け、12日に工事に係る一般競争入札を公告。2月上旬の入札後、同月下旬に仮契約まで進める。町議会の承認を経て、3月上旬に本契約を締結。その後、住民説明会を行い2026年4月より解体に着手。同年9月下旬ごろの完了を目指す。
施設内の残置物搬出については、年明け1月から実施する予定。作業の進捗により、解体工事の終期は変動する可能性がある。 同施設は1989~93年度に利根きのこ生産組合がキノコ栽培施設として利用。96年に町が農業関連の使用目的で購入して以来、利活用者が不在の状況が続いていた。
町では民間事業者による利活用を目指していたが、2024年度に利活用計画を中止。早期除却を求める住民の意向を踏まえ、施設を解体する運びとなった。

















