10月の片品村長選挙で無投票にて3選を決めた梅澤志洋村長。これまでの準備や計画を実行に移すとし、移住者向けの村営住宅の建設を含めた鎌田中心街の再開発や役場庁舎の建て替えを推進していく意向を示した。また、戸倉ダムの建設再開についても力強く要望していくことを表明。少子化対策など村の課題に多方面からアプローチしていく構えで、決意を新たにしている。
-3期目就任の意気込みについて
梅澤 8年間で準備し計画しながらやってきたことをこれからの4年で実行に移していきたい。具体的に言うと、鎌田中心街の再開発。もっと大きく言えば少子化対策に力を入れる。移住者向けの村営住宅の整備も行う。
-鎌田中心街の再開発について
梅澤 役場庁舎も含め、一体的に鎌田地区の再開発を行いたい。尾瀬と日光の玄関口として魅力ある地区になるよう、村民一体はもちろん、官民連携を推進して、アイデア、マンパワー、費用面からもアプローチし、計画していく。
10年後、20年後を見据えた未来構想委員会は、高校生や子育て世代など若い方が話し合いの中心となっている。尾瀬ブランドはものすごく強い。価値があると思っているので、うまく活用していきたい。
少子高齢化社会に対し、街のにぎわいをいかにつくるか。ことし9月には星野リゾートの登山者向けホテルもオープンした。大手にも入ってもらい、新しいやり方を村民の方々と一緒にやっていきたい。
-役場庁舎の建て替えについて
梅澤 建設から50年経とうとしており、建て替えなければもたない。鎌田中心街の再開発とともに建て替えを検討していく。
-村営住宅の整備について
梅澤 主に若年層の移住者に向けた村営住宅を整備する。尾瀬大橋を北側に渡った東側での整備を検討している。集合住宅がいいのか、戸建てがいいのか、降雪もあるので、住みやすさを第一に考えたい。
-戸倉ダム建設再開の要望について
梅澤 ことしの県内のダムの渇水状況を見ても、近年の集中豪雨災害での防災面を考えても、戸倉ダムの建設再開は必要。八ッ場ダムに匹敵する規模でありながら、用地交渉はほぼ完了しており、水没住民もなく、生活再建関連事業の必要もない。力強く要望していきたい。
-「村民のために」という考えについて
梅澤 「村民のために」というのは、気がついたらそう考えるようになっていた。村議会議員になってからは、より具体的に村政を考えるようになった。
-休日の過ごし方について
梅澤 本を読むようにしている。小説からビジネス書までなんでも読む。生成AIも利用しているからわかるけれど、なんでも答えがすぐに出る時代になったが、自分で考えることが大事。本を読んで、いろんな知識や考え方を吸収して初めて、自分の考えが持てるようになると思っている。
それから、人と一生懸命話すことが大切。私は声が掛かればなるべくいろいろな所へ行くようにしている。そして情報を集める。すべての人が先生だと思っている。幼児も、偉い人も。「フットワークは軽く、決断は早く」がモットー。
-地元建設業へのコメント
梅澤 インフラ整備は人の命を守るということ。村の事業をぜひ一緒に推進していただきたい。そして、戸倉ダムの建設再開については、引き続き要望活動を力強く行っていくので、促進をお願いできればと思っている。

















