千葉市は、下水道事業におけるウォーターPPP(WPPP)の導入を検討している。2026年度まで導入方針案などに対する事業説明会とマーケットサウンディングを実施し、27年度に導入方針を決定する。28年度に事業者の募集要項を公表し、契約締結を経て、29年度の事業開始を目指す。事業期間は原則10年。少なくとも1処理区の全施設を対象とし、管理・更新一体マネジメント(レベル3・5)を採用。更新支援型と更新実施型のいずれかを選択する。
原則として、性能発注を基本とする。管路を対象とする場合、仕様発注から開始し、詳細調査などの実施箇所から段階的に性能発注へ移行予定。
プロフィットシェアについては、国の動向や他都市の事例などを踏まえて検討する。
検討対象施設は▽中央処理区(中央浄化センター)=管路L434km、マンホールポンプ22か所、ポンプ場6か所▽印旛処理区(流域下水)=管路L1231km、マンホールポンプ36か所、ポンプ場6か所、雨水調整池17か所▽南部処理区(南部浄化センター)=管路L2147km、マンホールポンプ85か所、ポンプ場6か所、雨水調整池95か所。
美浜区全域2120ha対象/26年度から管路包括
包括的民間委託による維持管理は、管路施設の一部と処理場で所管している全施設に導入済み。管路施設では、第1期として、美浜区の一部(磯辺、高洲、高浜、真砂)734haを対象とし、住民対応業務、計画的業務、災害対応業務を実施。期間は25年度まで。今後は第2期として、第1期の対象業務に加えて不明水調査などを行うこととし、対象範囲を美浜区全域2120haに拡大する。期間は26~28年度まで。
処理場では、中央浄化センターと南部浄化センターの下水処理場、汚水ポンプ場、雨水ポンプ場、防潮ゲートなど全施設を対象に、水質管理業務、施設保守点検業務、施設修繕業務、ユーティリティ調達・管理業務を実施。期間は28年度まで。

















