岡谷市議会は12月定例会最終日の11日、川岸学園整備事業第2期工事5件の請負契約議案を承認した。議会承認不要の1件を含めた落札総額は25億7165万円(税別)。
同事業は川岸小学校の大規模改修に併せて、隣接する岡谷西部中学校と校舎をつなぎ、市内初の「施設一体型義務教育学校」へ移行。さらに、同じ敷地内に公立の幼保連携型認定こども園を併設する。事業全体の実施設計業務はエーシーエ設計・サイトJVが担当した。
第2期工事では小学校の大規模改修工事と、小・中学校をつなぐ接続棟および渡り廊下新築工事を、それぞれ建築主体、電気設備、機械設備の3分離で発注。事後審査型一般競争入札を採用し11月5日に開札したが、接続棟の機械設備工事を除く5件は不落となり、最低価格入札者との随意契約により落札者を決定した。
小学校大規模改修の対象建物はRC造3階建て、延べ6917㎡。建築工事では屋根防水、外壁断熱、内部全面改修工事、建具改修、外構などを施工する。工期は2027年7月30日。一方、接続棟はS造2階建て、延べ1165㎡。小中共同給食室や多目的室を配置する。工期は27年3月12日。
義務教育学校の開校予定は27年4月。大規模改修の工期は7月までとしているが、接続棟に入る給食室の稼働を待って既存の小学校給食室を取り壊すためで、校舎の改修は26年度内に終える。
■第3期は来年6月契約
事業は3期に分けて計画。認定こども園の新築工事を行う第3期は、26年度の着手を予定している。今年2月の基本設計段階では概算工事費として9億2220万円を見込んでいたが、建築費等の上昇や、第2期工事で予定していた一部工事を振り替えたことにより、2億9680万円増の12億1960万円に膨らむ見通し。事業費は当初予算で要求する。
工事費の内訳は、こども園工事が建築工事が7億8670万円、電気設備工事が7680万円、機械設備工事が2億2450万円。学校整備分で外構工事が8510万円、西部中学校改修および一部解体工事が4590万円。
スケジュールは26年4~6月に入札契約手続きを行い、夏から新築工事に着工。竣工は27年9月を見込むが、開園は28年度からとする。
なお、第1期工事として今年5月に発注した既存校舎解体および仮設校舎建設工事は興和工業(岡谷市)が4億2400万円で落札している。
















