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群馬県みどり市

あずま小中学校に新保育園の建設へプロポ

2025/12/12 群馬建設新聞


みどり市は、東町で小中一貫校のあずま小中学校へ、新たに保育園を建設して保小中一貫校の整備を計画している。建設に当たり11月に基本構想を策定しており、年度内に公募型プロポーザルを実施して基本計画策定から基本設計および実施設計業務を一括して委託する。建設場所から施設の規模やコンセプトなどを基本計画や設計で詰める。2026年度は設計期間とし、順調に進めば27年度に建設工事を進め、新施設は28年4月からの開園を目指す。

東町地域では、14歳以下の若年者人口の減少が課題となっている。そのため、保育・義務教育を核とした東地域振興を目的として、保小中一貫教育校の整備を計画した。子育てや教育を核に特色ある事業を展開し、子育て世代の移住および定住につなげていく。

基本構想を11月に策定し、未就学から中学校までの15年間の保育・教育課程を一本化して保育園の新設する方針が示された。同構想では、あずま小中学校(東町神戸10)へ近隣のちえのみ保育園(東町花輪215)を移設する予定とし、新設保育園舎は同一敷地内で別棟の施設整備を検討する。同保育園は、06年建設のS造平屋。床面積515・4㎡、定員は20人となっている。小中一貫校との統合後に、空き施設となる同園については、今後に解体などを含めて在り方を検討する。

新園舎については、一部には市産材を用いて木の温もりと柔らかさ、地元への愛着を感じ取れる空間を創設する意向を示している。また、同構想によると新たな保育園は認定こども園化を予定し、定員については30人を想定する。なお、新園では指定管理者制度を導入する見込み。

整備計画としては、年度内に新園舎の計画策定および設計業務を公募型プロポーザル委託して26年度中に内容をまとめ、27年度に新施設の完成を想定している。

公募型プロポーザルは、地域としての特色を出せる施設となるよう、建設場所や新園舎の建設コンセプト、教育環境整備などについて広くアイデアを募るために行う。また、園舎の建設に当たっては、保育現場の意見を取り入れながら設計を進めていく見通し。設計などの委託料として、当初予算と12月補正予算案での増額分を合わせて1914万9000円を計上した。

現在、東地域では小学校課程に13人、中学校課程で12人、保育園に14人が在籍している。少人数の幅広い年代の児童生徒らがひとつの空間で学び合う教育環境をつくり、コミュニケーション力などの非認知能力育成も図る。

なお、統合先となるあずま小中学校は、旧あずま小学校と旧東中学校を統合して22年4月に義務教育学校として開校した。校舎は同小学校など旧校舎を活用して使用されている。また、敷地内の旧東中学校体育館については、沢入国際サーカス学校(東町神戸37)が22年度に移転し活用されている。

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