甲斐市はJR竜王駅北口前の土地開発を進める。民地を買収し、駅周辺のにぎわいを創出する拠点を整備する計画。市によると、土地買収について、すでに地権者からおおむね了承を得ており、整備内容が決まり次第、早期の着工が期待できる。市は今後用地取得を進めるとともに、市役所内で整備内容や事業手法を検討。民間との連携も視野に入れ、長きにわたり親しまれる拠点整備を目指す。
この計画は、同駅前広場隣接地の地権者から市に、土地売却の申し出があったのがきっかけ。購入予定地の面積は6133・02㎡で、現在は大半が畑として利用されている。市はこの土地を市有地として活用することを決め2025年度、用地取得に向けた不動産鑑定を実施。地権者に評価額を提示し、売却についておおむね了承を得た。
それを受け市は、25年度12月補正予算案に用地取得や測量業務の経費2億9708万7000円(役務6万円、委託766万7000円、公有財産購入2億7376万円、補償補填および賠償金1560万円)を計上。26年度に掛けて用地取得を進める方針だ。
拠点整備の内容を決めるに当たっては、「まずは庁内で検討する」(市幹部)としており、市が中心となり整備案を作成する方向。事業手法についてはPPPやPFIといった官民連携を検討するとした。
甲斐市の第3次総合計画では、生活機能の集約と、それら拠点を公共交通で結ぶ「コンパクト・プラス・ネットワーク型」の街づくりの推進を掲げた。11月の会見で市幹部は、竜王駅周辺の土地利用について、「市の都市計画マスタープランあるいは立地適正化計画において、都市の中核にふさわしい、にぎわいの核となる都市機能の集約を目指すとしている」と述べ、地域の活性化につながる施設整備が望ましいとの考えを示した。

















