宇都宮市は、児童相談所設置基本計画素案をまとめた。概算整備費は土地取得費や備品購入費を除き30億円。用地取得手続きに向けた現地測量を行い、2026~29年度に基本・実施設計、施工を実施。基本設計で具体的な施設内容を検討。実施設計と施工は民間活力導入による整備を前提とし、一括・分割発注を検討。今後、民活に関する導入可能性調査で効果の詳細を検証。必要な諸室の内容や数、規模の詳細は他自治体の児童相談所の状況を基に検討する。
供用開始は30年度。施設機能は北側から駐車場エリア、相談エリア、一時保護エリアの順に配置。駐車場エリアは北側の市道23号線に接する乗り入れ口付近。
相談エリアは児童相談所、複合機能のこども家庭センター、青少年自立支援センターの相談室、心理判定室、心理療法室、プレイルームなど。
相談者の利便性を考慮し、駐車場に隣接。エントランスから受付、相談室までワンストップでアクセスできる動線とし相談者のプライバシーを保護する。
最も重きを置く一時保護エリアは男児・女児・幼児別のユニット整備を基本に、良好な家庭的環境下で安心安全に生活できる支援環境を整える。
施設は家庭的な環境で過ごせるよう2階建ての建物を想定。落ち着いた生活環境確保の観点から外部の視線を遮るとともに、相談者と動線が交わらない場所に配置する。
建設予定地は栃木医療センター敷地内北西側の縦長形状で面積は4800平方m。市中央地域に位置し、市内3警察署を含め市内全域への迅速なアクセスが可能。ハザードエリア外のため浸水による被害リスクも低い。
また、近接するバス停は運行本数も多く公共交通の利便性が高い。周囲は遮蔽物で囲われており、保護した子どものプライバシーも十分に確保できる。
今後は25日に児童相談所の設置に関する検討懇談会を開催。26年1月上旬以降に住民説明会を開催し、2月下旬に基本計画を策定する。
財源は国庫支出金や地方債の活用を想定している。
















