みなかみ町は下水道事業で、ウォーターPPPの導入に向けた検討を進めている。2026年度は、導入可能性調査を委託する方針を示している。現段階では、27年度に事業者選定に向けた準備を行い、28年度から公募を開始したい考え。
同町の下水道事業は、下水道事業経営戦略を策定した21年度時点で◇月夜野処理分区=公共下水道、特定環境保全公共下水道(流域関連)◇猿ヶ京=特定環境保全公共下水道(単独)◇水上=公共下水道(流域関連)、特定環境保全公共下水道(流域関連)◇平出=農業集落排水-で構成されている。整備面積はそれぞれ月夜野が209・7ha、猿ヶ京は124・1ha、水上は163・7ha、平出が2・1ha。月夜野地区の公共下水道と水上地区については1979年供用開始と、経過年数が最も長い状況。
民間事業者が維持管理と更新を一体的に実施する「更新実施型」と民間事業者が更新計画案の策定やコンストラクションマネジメント(CM)により地方公共団体の更新を支援する「更新支援型」の、どちらを採用するかはこれから固める。
「更新実施型」の特徴には更新工事を含めて一括で民間に委ねることができ、地方公共団体の体制補完効果が大きいとされている。一方の「更新支援型」に関しては発注に関係する技術力を地方公共団体に残すもの。また、実際に維持管理を実施する民間企業等の観点から、より効果的な更新計画案の作成が期待できるものとされている。
導入後は民間からの発注となるため、国からの補助要件がどうなるのか、など懸念する要素の存在も示している。
















