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国土交通省利根川水系砂防事務所,その他記事(公共)

嬬恋村鎌原地先で浅間山北麓砂防施設整備事業で進入路新設に着手

2025/12/17 群馬建設新聞


国土交通省利根川水系砂防事務所は、嬬恋村鎌原地先で行う進入路新設工事を2026年1月ごろ一般競争入札で公告する。同地先で行う浅間山火山噴火緊急対策施設事業の資材など備蓄ヤードの新設に向けて行うもの。工事発注規模は1億円以上2億円未満となる。工期はフレックス方式を活用し約9カ月を見込んでいる。設計業務は、オリエンタルコンサルタンツ(東京都渋谷区)が担当した。

浅間山火山噴火に備え、緊急減災対応を早期実施するには平常時からの事前準備が重要であり、緊急対策施設のためのコンクリートブロックの製作場所、製作したコンクリートブロックの置き場、災害対応車両の集合など防災活動のための拠点が必要となる。そのため浅間山北麓砂防施設整備事業では、緊急減災対策の事前準備として、嬬恋村鎌原地先(嬬恋村大前細原国有林235林班)、県道大笹北軽井沢線の東側の国有林野内にストックヤードを整備する。規模は約4万5000㎡で、早ければ29年度末ごろの完成を想定している。

今回発注するのは、同事業の新規着手工事として進入路の整備を行うもの。施工場所は嬬恋村鎌原地先(嬬恋村大前細原国有林235林班)で、施工延長は約400m。道路幅員は7・5mで計画している。施工内容は、土工が約1万5000立方m、伐採工が約4万6000㎡を予定している。掘削量は約8000立方m、盛土は約7000立方mとなる。

進入路の全体計画は、延長約1000mで、コンクリート舗装を予定している。舗装構成は凍上抑制層がt300㎜、路盤工がt200㎜、舗装厚はt200㎜で計画している。進入路全体での土工は、掘削量約3万7000立方m、盛土工約3万1000立方m。また、整備の際の伐木や土砂の運搬先は、現在、関係機関と調整をしている段階。

今後の工事計画では、進入路およびストックヤードの計画範囲の残りの伐採を実施し、計画進入路の完成後、ストックヤードの整備に着手する方針。

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