伊勢崎市は曲輪町で計画している中心市街地にぎわい創出拠点整備事業で、基本構想案を示した。新たに図書館を中心とした新たな施設を整備するもので、延べ床面積9400㎡規模を想定。現段階での概算事業費として66億円を試算している。施設は各機能を1棟に合築する方式、機能で分ける分棟方式の両面を検討している。来年度以降、官民連携による事業手法の導入について協議しながら、さらに具体化を図る。
事業区域は伊勢崎織物協同組合が大部分を占め、市が一部を所有する区域約9200㎡。中心市街地にあり、伊勢崎駅や市保健センターに続くにぎわい創出の第3の拠点として整備を計画した。
施設は複数の機能を導入する複合施設として整備を計画。図書館機能と織物産業伝承機能に加え、創業支援の役割を担うインキュベーション機能を核としている。
来年度以降、事業手法の具体化や管理運営体制、導入機能に関する事業内容の詳細検討を推進。固まり次第、事業者選定や埋蔵文化財調査などに移る方針。
施設整備では各機能を1棟にまとめる合築と、図書館機能と織物産業伝承機能で1棟、インキュベーション機能で1棟と分割する分棟を案としており、今後具体化を図るとしている。
図書館機能では、42万冊の所蔵可能な施設として整備を想定。図書館機能に必要な面積を合計5340㎡に設定している。内訳は◇フリースペース・展示ブース=160㎡◇カウンター・一般開架スペース・郷土資料コーナーなど=2230㎡◇児童カウンター・児童書コーナーなど=810㎡◇学習室・グループ学習室・多目的室・会議室など=840㎡◇事務作業室・学校図書館支援スペースなど=1300㎡-となっている。
織物産業伝承機能としては、既存の伊勢崎織物協同組合が所蔵する伊勢崎織物関連資料の保存機能を引き継ぐほか、新たに伊勢崎織物の展示・体験機能を付加することを検討。合わせて460㎡の面積を設定している。内訳としては◇事務・管理スペース=60㎡◇事業スペース=200㎡◇資料保存庫=200㎡-としている。
創業支援を行うインキュベーション機能では、公共機能とは独立したサービス展開が可能な構成・規模を想定している。必要な面積は合計680㎡で、それぞれ◇オフィススペースなど=450㎡◇コワーキング・リモートスペースなど=200㎡◇チャレンジショップ=30㎡-となる。
3つの核となる機能のほか、利用促進機能として飲食・物販で100㎡、廊下や階段などの共有部2820㎡を合わせ、9400㎡としている。屋外施設については、200~220台規模の駐車場や広場などを整備する。

















