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山梨県中北建設事務所

26年度から工事着手へ/本町絵見堂線の街路事業

2025/12/18 山梨建設新聞

 県中北建設事務所峡北支所は、韮崎市若宮地内を走る本町絵見堂線(若宮工区)において街路事業を計画している。2025年度は測量と詳細設計業務を策定しまとめる。今後は整備に必要な予算を要望するとともに、現在進める設計業務などが順調に進めば、26年度から該当箇所での電線共同溝工事に着手する見通し。現時点での完成見込みとしては34年度中を予定している。

 韮崎市若宮地内に位置する本町絵見堂線は、市の中心市街地に備わる路線。

 同線は地域の重要な幹線道路として利用されており、第1次、第2次緊急輸送路を結ぶ区間に位置する。同線から北側にある中央自動車道・韮崎ICや、南側の甲府方面には県の北巨摩合同庁舎などを連絡する主要な幹線道路として供用されている。

 沿道の周囲にはJR韮崎駅や、災害時における地域の避難所として利用される韮崎東中学校や韮崎高校などの学校施設が位置する。

 道路の現状として同線の幅員は狭く、緩いカーブがある。朝夕は通勤・通学等の車両が往来するほか、歩行者や自転車の通行も多く見られる。

 道路沿いには多くの電柱が立ち並んでおり、地震等の自然災害による揺れの影響で倒壊した場合は道路を塞ぐ恐れがある。それにより、災害時に対応する緊急車両等の通行に支障を及ぼす恐れが考えられる。

 対策として県では、同線の東中学校交差点の南側から、JR韮崎駅近くのガード下までの区間において、防災対策の観点から電線共同溝による無電柱化を計画している。

 計画により周辺市街地におけるライフラインの維持や防災機能を強化するとともに、歩行者等への安全性確保などにつなげていく考え。

 現段階の整備内容としては、電線共同溝の整備をL850mで計画する。対象は該当区間の両側車線とし、全体でL1700mを見込んでいる。

 25年度に進めている詳細設計業務については、日本工営都市空間が担当して策定する。成果品については、26年3月13日の納品を目指す。

 今後は、電線管理者との協議や電線共同溝工事の整備に必要な予算を要望したのち、26年度から着手を予定する。完成見込みとしては34年度中を予定している。

 なお、本町絵見堂線の街路事業に係る総事業費として、現段階では約9億円を見込んでいる。


【写真=整備が計画される本町絵見堂線】

整備が計画される本町絵見堂線

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