日本建設業連合会(日建連、宮本洋一会長)は、建築物の基礎の設計や施工・トラブル対応などを豊富に経験した技術者の減少が著しく、技術の伝承が課題となる中、報告書「建築基礎の歩み」をまとめた。建築基礎の技術の変遷をわかりやすく整理し、次世代に残していくことで技術の伝承を図っていく。
報告書は、杭基礎を中心に各杭種の施工技術の変遷、最近の技術開発、建築基礎の設計にかかわる規基準・指針などの変遷の情報を収集整理。建築基礎の役割や日本における建築基礎が明治維新以降にどのような進化をしてきたか、明治をはじめ各時代の社会背景などを含めながら変遷を説明している。
特に杭基礎に着目し、木杭や鉄杭といった杭種、基礎形式のほか、杭頭部と建物の接合部に関する技術の変遷を示した。
併せて有名な建築物の基礎形式を調査した建築基礎構造リーフレットを地図上に表示・検索できるサイトを作成している。
















