前橋市は上水道管路工事への小規模簡易デザインビルド(DB)導入について、具体的な実施内容を示した。公告時に示される見積参考資料には、従来の数量単価ではなく、1m当たりの単価を設定。受注者が作成する図面の費用は、間接費の準備費に計上することとなる。12月議会でゼロ市債に施設改良事業7億3200万円を設定しており、一部が小規模簡易DB方式により発注されることが見込まれる。
小規模簡易DBは、詳細設計図の代わりに施工区間やルートや口径、延長、給水接続替件数を記す概略平面図を発注者が示して工事を公告。受注者が管割りなどを示す配管詳細図などを作成、施工するもの。小規模簡易DBの対象となる工事は延長1㎞を超える程度のもので、小口径な開削工法のものを想定している。また、予定価格が1億円を超える案件については、総合評価落札方式による発注となることが見込まれる。
従来の見積参考資料では明細書に、配管詳細図を基として材料や土工、管工などを計上していた。小規模簡易DBでは、1m当たり標準単価を算出するのに必要な材料、土工、管工などが代価表に示された上で、1m当たり標準単価が計上されることとなる。
受注者は配管詳細図だけでなく、施工に必要な図面についても作成することとなる。作成に当たっては必要に応じて発注者より標準図のデータなどが提供される。
配管詳細図は、現地確認や試掘などの結果を基に、ホームページに公表している「水道工事標準仕様書」などに基づいて作成する。作成した詳細図は発注者の承諾を得る必要があり、その後に現地工事に着手することとなる。路線が複数ある場合は、路線ごとに承諾を得て現地着手が可能となっている。工期については、図面作成に必要な期間として約60日を加えて算出することを想定している。
















