埼玉県建設業協会(小川貢三郎会長)は11日、西武建設・大成建設JVが所沢市内で施工中の「所沢構内ふれあい通り線立体交差化工事」の現場で、いずみ高校の生徒を対象とした見学会を開催した。参加した環境建設科2年生35人は、施工者から説明を聞いた後、実際に現場内を見学。質疑応答では、施工方法に関する質問も出されるなど、関心の高さを示した。
同工事の発注者は西武鉄道で、施工者は西武建設・大成建設JV。生徒は最初に、ヤード内の会議室で工事の内容や現場見学における注意事項の説明を受けた。主催者である埼建協の北村学業務部長は、積極的に見て学んでほしいと呼び掛けた後、建設業の仕事について、自分が手掛けたものが目に見える形で残り、利用する人に愛され、感謝される大変誇らしい仕事と説明。また、今年1月に八潮市内で発生した道路陥没事故の際は、現場にいち早くかけつけて復旧に対応するなど、災害時に果たす欠かすことのできない役割を担っていることも紹介したうえで「見学会を機に建設業へ興味を持ち、職業選択の一つとして検討してほしい」と期待した。
続いて施工者で埼建協の会員でもある西武建設の見寺泰司関東支店長や管理本部人材戦略部の伊藤宏治担当課長から、工事を行う目的や工事内容、会社紹介などを行った後、生徒は東ヤードの発進立坑、西ヤードの線路内工事をそれぞれ見学。現場では、鉄道や利用者に配慮して、生活に支障がでないよう工事を進めていることなどが説明された。
会議室に戻り行われた質疑応答では、生徒から「池袋線との立体交差部は非開削工法なのに、新宿線・留置線交差部が開削工法なのはなぜか」「立体交差部をオーバーにするかアンダーにするかどのように決めるのか」など、工法に関する質問も出され、西武建設からは、技術的な話をわかりやすく回答した。
















