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茨城県利根町

図書館など大規模改修/過疎地域発展計画改定へ

2025/12/20 日本工業経済新聞(茨城版)

 利根町の過疎地域持続的発展計画改定に向けた計画案がまとまった。時点修正のほか、事業計画の更新が主な変更点となる。図書館や文化センターなどの大規模改修をはじめ、町道整備事業や雨水排水施設の改修等を新たに盛り込んだ。そのほか、特別事業としては街路灯修繕計画策定業務が追加となっている。計画期間を2026~30年度とし、過疎債を活用して後期基本計画と総合戦略に位置付けた施策を推し進めていく。

 大規模改修工事の実施対象が、図書館(下曽根278-1)、文化センター(下曽根187)、布川地区コミュニティセンター(布川2958-1)、生涯学習センター(中谷967)、歴史民俗資料館(同)、柳田國男記念公苑(布川1787-1)の6施設。いずれも老朽化が進行していることから、計画的な改修により施設の適正な維持管理を図る。

 土木関連では30年度の1級町道の改良工事延長目標値を1410mに設定。現計画に位置付けた路線の施工延長を修正したほか、町道1048号線(L340m、W6m)ほか9路線の改良事業を追加。町道2709号線、町道201号線、町道211号線では舗装工事を実施する。

 特別事業の街路灯修繕計画策定業務については街路灯の点検結果に基づき、長寿命化および修繕費用の平準化を図るため、計画を策定するもの。雨水管渠改修工事および雨水路改築工事については町内全域で推進するとした。また、利根親水公園(中谷1628)の木道や池縁の改修を検討。

 産業振興分野においては企業誘致に向け、県をはじめ関係機関との協議を実施。必要に応じ、地区計画の策定等も検討する方針だ。農地整備においては利根西部地区、利根南部地区、北方地区および利根立木地区で県稲敷土地改良事務所が進める基盤整備事業を促進していく。

 学校施設の整備では利根小学校で黒板更新工事、遊具・器具塗装工事、グラウンド暗渠設置工事、門扉改修工事、中庭駐車場整備工事、駐車場舗装工事を実施。利根中学校に関しては給食室熱源機器更新工事、音楽室改修工事、テニスコート整備工事、屋根付き通路塗装工事を予定している。さらに、小中学校共通で空調設備や防犯カメラの設置工事も行う計画。

 その他ハード施策としては▽保健福祉センターLED照明改修工事▽とねふれあいプラザ(健康増進等複合施設)駐車場整備工事▽国保診療所スロープ改修工事▽旧東文間小学校PCB廃棄物処分業務-など。

 計画改定に当たり、来年1月16日までパブリックコメントにより意見を募集している。詳細は政策企画課政策企画係(布川841-1、電話0297-68-2211)まで。

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