小中学校適正配置を進める常総市は、統合の第2段階となる玉小学校・石下小学校・豊田小学校、大生小学校・五箇小学校の統合方針案を示した。石下東部地区の3校統合に向けては、新設校の候補地として事務局案3カ所を提示。委員から意見のあった石下中の敷地を含む4カ所について、検討を進めていく。大生小と五箇小の統合では、2月ごろ統合準備委員会を設立。2027年度の開校を目指し、具体的な取り組みを進める計画だ。
方針案は22日に開催した25年度第1回市立小中学校適正配置実施計画検討委員会で明らかになったもの。市では22年に策定した小中学校適正配置実施計画に基づき、3段階に分けて統合を推進。23年度に大花羽小学校と菅原小学校を統合、24年度には鬼怒中学校が閉校となった。第2段階として玉小・石下小・豊田小、大生小・五箇小の統合を実施。第3段階では小学校5校、中学校4校に集約する方針だ。
石下東部地区においては、玉小(若宮戸794)、石下小(新石下1907-1)および豊田小(豊田2246)の統合を実施。新校舎の建設候補地を①石下小敷地②石下中学校周辺③石下庁舎周辺-とする事務局案を提示した。校地の必要面積が約2・5~3ha。①では仮設校舎の建設のほか、水路および道路の改修が必要となる見込み。②③は民有地かつ現況が田畑であることから、関係法令の手続きや用地取得手続き、盛土造成工事を要する。
委員からは石下中との小中一貫校を希望する意見が上がり、執行部で第4の案として検討するとした。2月の第2回検討委員会で、改めて整備スケジュールや事業費等について比較検討を実施したい考え。
大生小(平町415-1)と五箇小(上蛇町1508)の統合に当たっては、大生小の校舎を利用し、27年4月1日の統合を目指す。再編の第3段階において水海道小学校、三妻小学校との統合を予定していることなどから、新たな施設整備は行わない方針。五箇小についてはアグリサイエンスバレー事業エリア周辺であることから、同事業に関連した跡地利活用についても視野に入れている。
各小学校の校舎はいずれもRC造3階建て(玉小のみ2階建て)、体育館の構造は大生小、五箇小がS造2階建て、ほか3校は平屋建て。面積および築年数が▽大生小=校舎(2949㎡、1981年築)、体育館(775㎡、82年築)▽五箇小=校舎(1982㎡、78年築)、体育館(791㎡、80年築)▽玉小=校舎(1887㎡、73年築)、体育館(580㎡、78年築)▽石下小=校舎(4491㎡、78年築)、体育館(993㎡、80年築)▽豊田小=校舎(1932㎡、82年築)、体育館(5804㎡、77年築)-。

















