取手市は、緑の基本計画の見直し案を公表した。緑化重点地区として取手駅西口周辺に加え、桑原地区およびふれあい道路沿線地区を新たに設定。土地区画整理事業の推進に当たって景観形成に向けた協議を進めるほか、街路景観の維持に努める。新規施策にはその他、やすらぎ苑周辺整備、藤代駅北口整備事業に伴う街路樹等の充実などを盛り込んだ。グリーンインフラの視点を取り入れ、関連計画との連携を図りつつ景観保全・整備の取り組みを推進していく。
駅西口A街区市街地再開発事業の進む取手駅周辺地域においては、歩行者デッキや壁面緑化等について事業関係者と調整を図る。駅西口A街区市街地再開発事業は事業費約187億円を投じ、施行区域約0・5haに約250戸の再開発ビルを計画。2026年度の組合設立後、28年度に着工、31年度の完成を見込んでいる。再開発ビル内には図書館を中心とした複合公共施設(約4000~4500㎡)を整備予定。
桑原地区の約64・8haでは、大規模開発に伴う公園・緑地や緩衝帯の形成を進める。地区北縁では相野谷川を活用した親水機能のある公園や歩行者路の、西側では住宅地との緩衝帯の創出を目指す。同地区では組合施行による土地区画整理事業に向け、順調なら年明けにも業務代行者を公募する方針。26年度末~27年度をめどに都市計画決定まで進め、組合設立後は業務代行者が調査設計、工事および保留地処分を一括で担う。使用収益開始については28~31年度を見込む。
ふれあい道路沿線地区についても新たに緑化重点地区として位置付けた。常総ふれあい道路(市道0106号線、都市計画道路3・3・1取手西口・戸頭線)は取手駅西口と利根川沿いの市街地および田園地域を結ぶ約6・5㎞の路線。全線に歩道・街路植樹が施されている。樹木の老朽化・巨木化等の課題が生じていることから、計画的な街路樹の更新を進めたい考え。また、歩道空間や雨水流出抑制機能の改善に取り組んでいく。
その他、新規で追加した施策としては、やすらぎ苑周辺における公園整備、藤代駅北口周辺の再整備事業に伴う歩行空間の確保および街路樹等の植栽など。県が進める北浦川緑地拡張事業や森林環境税を活用した緑地保全の検討についても盛り込んでいる。
計画見直しは社会情勢の変化への対応やグリーンインフラの視点の導入、新たな上位関連計画等との整合性を図る目的で進めているもの。
改定に当たり、年明け1月15日までパブリックコメントを実施している。詳細に関しては建設部水とみどりの課(寺田5139、電話0297-72-2141)へ。

















