2025年も、残りわずかとなった。ことし1年、各地域で起こった主な出来事をプレイバックとして振り返る。道路整備の進捗や新庁舎、図書館、スポーツ施設など、県内各地での都市基盤づくりが着実な進展を見せた。また、県知事選挙をはじめ、6市町で新たな首長が誕生するなど、新たなへ動き出す1年となった。
【県】
石岡市と桜川市を結ぶ、上曽トンネルが9月27日に開通。トンネルを含む事業区間は約5・6㎞。このうちトンネル区間は約3・5㎞で県内最長となる。また、再編、建て替え整備が進められてきた県立あすなろの郷が6月に完成し、竣工式が執り行われた。新たな知的障害者福祉の中核施設の完成を祝った。「日本初の泊まれる体験型植物園」をコンセプトに大規模改修を進めていた県植物園では『THE BOTANICAL RESORT 林音』として生まれ変わった。
増加する空港需要に対応するため、茨城空港将来ビジョンも策定。2020年代後半までに取付誘導路の複線化やターミナルビルの処理能力の確保に着手する方針だ。
常陸那珂工業団地第1期拡張地区では、JX金属(本社・東京都港、林陽一社長)が9・4haを取得。茨城空港テクノパークではシンテック、フロンティアパーク坂東の第2次分譲(約16・2ha)の結果、アドヴァングループが取得するなど、本年も企業進出の計画が進む。
また、25年度は、茨城県知事選選挙をはじめ11市町の首長が任期満了を迎え、無投票となった河内町を除く10市町で選挙戦が行われた。結果として6市町で新首長が誕生した。
9月の県知事選では、大井川和彦知事が3選を果たした。市町村長選では、坂東市の木村敏文市長が3選、東海村の山田修村長が4選、桜川市の大塚秀喜市長が4選、龍ケ崎市の萩原勇市長が再選し、現職が引き続き信任を得た。
一方、新たな首長として、筑西市で設楽詠美子氏、常陸太田市では藤田謙二氏、利根町の山﨑誠一郎氏、行方市で高須敏美氏、鉾田市で井川茂樹氏がそれぞれ初当選。神栖市では得票が同数となり、くじ引きの結果、木内敏之氏が当選となった。


















