益子町は、新図書館の整備工事について年度内の入札公告を目指している。町生涯学習課によると、県内業者を対象とした一括発注を想定。4月末~5月初旬の開札を見込み、工事請負契約締結議案を6月議会に上程。秋までに着工する見通し。概算工事費は約17億円。2026年度当初予算に2カ年の継続費を設定する。図書館は27年内の完成予定。外構工事、開館準備に半年を見込み、28年3月末の供用開始を目指す。
新図書館は町民センター敷地内の中央公民館・町民会館南側駐車場への増設棟建設と既存施設改修の一体整備。整備面積は2280平方m。基本・実施設計を三上建築事務所(水戸市)が担い、基本設計を25年11月末に策定。実施設計は今月中に固める見通し。
増設棟は概算工事費約13億円。RC造一部S造2階建て延べ床面積1410平方m(1階390平方m、2階1020平方m)。準耐火建築物。駐車台数63台、駐輪台数28台。
1階は北側に倉庫と事務室、南側に移動図書館の書庫と車庫、閉架書庫。中央に作業スペースと休憩スペースを配置。大部分が管理・事務エリア。町民会館とは北側に設ける階段・通路で一直線につなぐ。
2階は西側に一般開架とサイレントスペース、東側に児童開架。北側は事務作業スペースと益子の作家コーナーを設置。中央はアーチ状の本棚とデジタルサイネージを設け、発表会や読み聞かせなど団らんスペースとする。トイレと機械室も中央に配置し「本の壁」で囲う。町民会館とつながるメイン入り口は特徴的なトンネル形状。
町民会館はRC造地上2階地下1階建て延べ床面積4371・46平方m。改修面積870平方m。1階図書室をキッズルーム、既存トイレに隣接する倉庫をこどもトイレに改修。キッズルームの床材は0~3歳児スペースを転倒しても安全な畳状、4~6歳児スペースは益子の桐材で検討している。
資料展示室はフリースペースにリノベーションし空調を設置。改修に併せて館内の照明はLED化する。町民会館改修の概算工事費は約4億円。
設備は空調が電気の個別方式を採用。衛生設備は直結直圧給水方式と局所給湯方式。排水は公共下水放流。電気は高圧受電方式、防災設備はパッケージ型消化設備(Ⅰ型)、自然排煙方式。エレベーターは増設棟に11人乗り2方向出入り口を1台設置する。
コンセプトは「周囲との調和」「誰もが利用でき、集う場所」。増設棟の屋根は町の緩やかな里山の稜線と重なり合うよう連続する切り妻屋根。内部空間は県産材や町産材の木材を活用し居心地の良い場を提供する。
利用者エリアをワンルームとすることで、利用者全員が分け隔てなく1つの屋根の下で過ごす雰囲気を創出。町民センター内の他施設との連携を踏まえた配置・動線計画とし各施設が持つ機能の相乗効果を目指す。
蔵書数は開架書庫7万冊、閉架書庫4万冊の計11万冊が目標。運営は町の課題に臨機応変に対応できる公営で検討している。
















