市川三郷町の遠藤浩町長が2025年10月に再選を果たし、2期目の町政をスタートさせた。町では小中学校の統廃合や六郷IC周辺の整備などの課題を抱える。小中学校の統廃合で遠藤町長は、子どもたちの成長を支える投資に対し意欲を見せる。2期目の就任に際しては持続可能性を大前提に考え、住民や議会との対話を重視した議論を進めて諸問題の解消を図る考え。本紙では2期目に臨む遠藤町長に対し、今後の町政や町の発展に向けた意気込みなどを聞いた。
―2期目就任の抱負について
遠藤 手作りで進める行政の方向性として、持続可能性を大前提に考えて進めている。同時に、町の未来に対しても投資をしていく必要性を考えている。
―町内公共施設の今後について
遠藤 合併以降、町内の規模に見合う適正な公共施設の課題に対し取り組んでいなかった経緯がある。今後は、今の時代に即した行政運営を進めるため、使命感を持って取り組んでいく。住民の方々の利便性や豊かな生活を築くための公共施設を頭に入れながら進めたい。
まずは、25年度の4月から本庁舎に役場機能を集約している。それに伴う空き施設についても資産価値の調査を進めて、今後の活用方法に向けた議論に生かしたい。
―小中学校の統廃合について
遠藤 町内には小学校6校、中学校が4校あり、現行の配置は町の強みでもあった。しかし、近年は各校の児童や生徒数が減少し、コミュニケーション能力の維持が困難になってきているのが現状。
解消のため、教育的な観点から教育環境について教育委員会や住民の方々としっかり議論をしてきた。統合によって不足する教室や設備が必要となるため、費用はかかると想定されるが、町の未来に向けた子どもたちの成長を支える投資を行いたい。
地域別に開催した住民説明会では、通学方法に対する議論に進んでいるため、ある程度の理解をいただいたと感じている。
―六郷IC周辺の整備について
遠藤 町長就任直後、企業進出に意欲を示す会社との間で、現在前向きな交渉を進めている。対象企業は新規産業を進めたいと聞いている。
町では人口の増加を進めるには難しい状況にあるが、都市計画道路などの投資をしてもらうための仕組みづくりに取り組みたい。
―町内で計画する整備事業について
遠藤 県で進めている市川三郷富士川線の拡幅計画では、三郡橋を渡って自転車で通学する学生さんや、JR身延線・市川大門駅を使って甲府方面に進む方々の利用が見られる。既存道の道幅が狭いため、朝夕は車や歩行者が接近して通行することが多い。安全対策のため、今後も解消に向けて県と連携しながら事業進捗を図りたい。
―地元建設業者の方々にメッセージを
遠藤 特に神明の花火大会ではさまざまな支援にご協力をいただいた。冬季には降雪による道路の除雪作業にも毎年お世話になっている。今後もできる限り県と連携しながら、各種事業化に向けて取り組みたい。
―今後の町の発展に向けた意気込みとして
遠藤 歴史や伝統、文化が備わる町のため、それらを活かして将来につなげたい。短時間で形にするのは難しいが、住民の方々や議会との対話を重視しながら議論を重ね、方針や基盤をつくりながら進めたい。
【略歴】遠藤浩(えんどう・ひろし)1962年1月生まれ。日本大学卒業。2003年に市川大門町議会議員、13年に山梨県議会議員に当選。21年10月から市川三郷町の2代目町長に就任。25年10月に再選し、2期目の町政を担う。
【写真=遠藤浩町長】
















