県中北建設事務所峡北支所は、北杜市大泉町の十二山川で砂防堰堤2基の新設整備を計画している。現在は予備設計業務を進めている段階にある。今後は予備設計の成果をもとに事業化する方向。2026年度は必要な予算を要望し、詳細設計や地質調査業務に移る見通し。設計や調査が順調に進めば、28年度から砂防堰堤工事を進めていく。
対象箇所は、北杜市大泉町谷戸地内に位置する。当該する場所は八ヶ岳・茅ヶ岳火山地域に位置しており、一級河川・高川に流下する渓流は土砂災害警戒区域に指定されている。
流域内の状況としては、地質が脆弱で渓床部には不安定な土砂が堆積し荒廃が進んでいる。周囲には、土石流による被害を未然に防止するための施設が整備されていない。
渓流の下流域には保全対象として356戸の住宅が点在している。周辺の交通関係ではJR小海線や、第2次緊急輸送道路として利用する北杜富士見線が東西に整備されている。
昨今の異常気象に伴う台風や集中豪雨が発生した際は、土石流による甚大な被害が想定される。そのため、土砂災害の未然防止として対象箇所では早急な砂防施設の整備が求められる。
現段階の整備内容として当該箇所の上流部分(H13m、L143m)と、下流部分(H7・5m、L119m)に1基ずつ砂防堰堤の新設整備を計画する。担当課によると、現場の地形が緩いことから、砂防堰堤の幅が広めの構造物を想定している。
今後の整備計画として26年度に測量や詳細設計、地質調査業務を予定する。27年度には用地測量調査や用地取得・補償に入る見通し。測量業務や必要な用地の取得が順調に進めば、28年度から砂防堰堤工事に移る方向。完成予定時期は37年度中を見込んでいる。
現在進めている予備設計業務については、砂防エンジニアリングが担当して策定する。成果品は25年度内を目指す。
なお、十二山川の砂防事業に要する総事業費は、現段階で約8億円を想定している。
















