つくば市は(仮称)陸上競技場の基本設計において、基本計画から規模や配置等を変更した。メインスタンドを600席から400席に削減し、ウオームアップ広場を敷地南側に配置。環境機能やバリアフリー対応についても設計に盛り込んだ。概算工事費については33億6000万円から42億8967万円に上昇している。11月末までの旧上郷高校解体工事に合わせ、秋ごろの建設工事公告を見込む。2028年度中の供用に向け、整備を進めていく。
整備地が、上郷高校跡地(上郷2494-3)の敷地面積約7・2ha。公認種別が第4種公認(第3種相当整備)となる。
基本設計での主な変更点として、メインスタンドを600席から400席に削減。構造はRC造2階建て、延べ床面積1192・99㎡、観覧場屋根はS造とする。
駐車場は北側へ集約。台数については一般車456台(常設293台、臨時163台)、大型バス25台、障害者36台、思いやり21台の計538台分を確保する。つくバス停留所を南西部に設け、一般車用ロータリーは交通事故防止の観点から設置しない。
駐車場配置の変更に伴い、ウオームアップ広場は競技場南側へ移設。80m練習走路およびS造大型屋根(220㎡)を設ける。
競技場は基本計画を踏襲し、全天候型舗装8レーン(直線のみ9レーン)の400mトラック1面、天然芝インフィールド、跳躍場、投てき場、障害物競走設備を配置。前述のメインスタンド(400席)のほか、バックスタンド(300席)、芝生スタンド2000㎡を備える。ナイター照明については200ルクスに対応し、かつ最小での点灯時は環境省の光害対策ガイドラインにおけるE2レベルに抑える。
付属施設はいずれもS造平屋建てで計画。各施設の床面積として、コミュニティー棟(集会所)は385・96㎡、フィールドハウス(倉庫・公衆トイレ)が360㎡。倉庫が82・8㎡、屋外トイレ棟については50㎡×2カ所など。
環境配慮については、競技場内の主な建築物でZEB Ready取得を目指す。屋根部分への太陽光発電設備設置や省エネルギー設備の導入、井戸や雨水の活用を想定している。建材にはリサイクル資材やカーボンニュートラル建材、県産材の使用を検討。
バリアフリーの面では、カームダウン・クールダウンルームやインクルーシブ遊具、バリアフリートイレ、駐車場屋根などを整備。観覧者のみならず、障害者アスリートにとっても使いやすい施設設計とした。
防災計画としてマンホールトイレや耐震性貯水槽、Wi-Fi設備、ソーラー照明灯を整備。余剰地への防災倉庫(10㎡程度)やマンホールトイレ格納庫の設置を検討する。
周辺道路に関しては、敷地東側の市道3-2135号線、市道3-2189号線、南側の市道3-2188号線を競技場側にセットバックする形でW6mに拡幅。敷地北西部にW6mの道路を新設する。市道3-2189号線については敷地横断部を廃止し、敷地を一体的に活用する方針。建築工事に先んじて道路工事を行うことが望ましいとして、検討を進めている。
基本設計時点での概算工事費を総額42億8967万円と試算。競技場本体の内訳が▽トラック=10億6262万円▽管理棟・メインスタンド=7億199万円▽コミュニティー棟=1億8462万円▽バックスタンド=1億2052万円▽ナイター照明設備=2億5885万円▽バックスタンド側複合施設=1億5972万円-など。
基本設計での追加項目として、道路拡幅が9628万円、道路新設には6045万円、汚水本管布設替えに5674万円など。その他主なものとして、雨水排水設備に3億9428万円、電気設備が2億5914万円、駐車場・園路には2億5648万円を見込む。
現在はあい造園設計事務所・増山設計・申建築設計事務所JVが実施設計を担当。当初は年度内の策定を予定していたが、26年度に繰り越して実施設計をまとめる。11月末に旧上郷高校解体工事の完了を見込んでいることから、秋ごろの建設工事を公告し、28年度中の供用開始を目指して整備を進める。解体工事は田崎(つくば市)が担当。

















