2025年度第1回県農林公共事業評価審議会が14日、県自治会館9階第3会議室で開かれ、農業農村整備事業・かんがい排水事業「小糸川地区」の必要性・妥当性について議論が交わされた。小糸川地区の受益面積は、君津市1050ha、富津市557ha。主要工事は、用水路42・3km、取水工1か所、揚水機場3か所。総事業費173億8000万円のうち、23・1%に当たる40億1500万円が未着手となっている。地区内において、富津市が新規ほ場整備を構想していることも踏まえ、早期完成に向けて事業を継続する対応方針案を妥当とした。
事業工期(予定)は1996~2029年度だが、隧道用地の区分地上権の設定などに時間を要しており、期間内での完了は厳しい状況。事業工期を延伸する場合は、関係機関と協議を行い、必要な手続きを進める。
用水路整備などに伴う区分地上権などについては、全体約15・6kmのうち、約8・9kmが未設定。今後、整備事業の中心となる1号幹線に限っては、約8・7kmのうち、約7kmが未設定となっている。
地区は、君津市および富津市に位置し、二級河川小糸川、二級河川岩瀬川、普通河川川名川の沿岸に展開する1607haの水田地帯であり、君津地域南部の重要な殻倉地帯となっている。
用水は昭和18年(1943年)から昭和30年代にかけて造成された三島ダムと幹線用水路に依存している。
幹線用水路は完成後30年以上を経過し、老朽化が著しく、維持管理費の増大はもとより用水の適正配分も困難な状況となっている。
そこで、次世代に向けた農業経営と地域整備に寄与することを目的として、用水路などの整備を推進している。
用水路工では、老朽化した隧道(自然流下水路)内にFRPM管を挿入し、パイプライン化を図っている。全体の65・7%に当たる27・7kmを施工済みで、14・6kmが未着手となっている。
また、2020年度の再評価以降、百目木揚水機場と水管理制御システムの整備を行った。
今後は、区分地上権の設定などを促すため、用地測量および境界確認を推進。部分供用可能な範囲を優先し、市・改良区とより一層連携を密にするとともに、専門家などに助言を求める。
未着工区間に対しては、施工区間および路線などの優先順位を再精査し、効率的・集中的かつ経済的な施工を行い、早期の効果発現を図る。
なお、杉野宏・ちば水土里支援パートナー理事長が会長に選任された。
















