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栃木県県土整備部

県公共事業評価委、再評価5事業の継続承認、若間トンネル26年度着工へ

2026/01/15 栃木建設新聞

 県公共事業評価委員会(委員長・大澤和敏宇都宮大農学部教授)は14日、県土整備部所管の道路2件、街路2件、河川事業1件の計5件の再評価を審議し現計画で継続を承認した。対象は①藤原宇都宮線上田原北(宇都宮市金田町~上田原町)②川俣温泉川治線若間(日光市)③3・3・102号宇都宮水戸線外1路線簗瀬町(宇都宮市)④3・3・3号野崎こ線橋通り外1路線野崎(大田原市、那須塩原市)⑤1級河川菊沢川(佐野市船津川~田島町)。このうち若間工区は26年度、トンネル931mに着工する計画。

 上田原北は事業費が3億円増え22億円。事業期間は3年延ばして28年度に見直した。事業費の内訳は工事費が労務資材単価やICT・週休2日施工で5億円増加、用地補償費が2億円減。事業期間は農業用水など雨水排水先について関係機関との調整や用地取得の遅れが理由とし一部、土地収用を実施する。

 今後は農業用水や田畑など道路用地を確保し改良・舗装工事の進ちょくを図る。工区延長2000mのうち未改良が520m、全線にわたり舗装工事を実施する。

 若間は事業費が40億円増え81億円。事業期間は8年延ばして35年度に変更した。労務資材単価高騰やICT・週休2日施工の定着に加え、トンネル工法見直しに6億円、トンネル残土置き場を当初より約6500m離れた民地に変更し運搬費や造成費等2億円増額。補償物件が増え用地補償費が1億円増加した。

 トンネルは地質調査や弾性波探査の結果、軟弱な地盤を確認。支保工に加え断面に応じてフォアポーリングなど壁面を固定するロックボルトや鋼管の増加、特殊コンクリート、充填剤の採用など補助工法が必要となったため。トンネル施工は26~30年度まで5カ年を見込んだ。

 25年度末工事の進ちょくは12%にとどまっており、橋梁3カ所のうち第2橋梁下部を施工中。第1と第3は未施工で、第2は引き続き上部工に着手する。全体延長2500mのうち一般部には補強土壁などを計画している。

 街路の簗瀬町は、事業費が51億8000万円増え165億円。事業期間は4年延び34年度。労務資材単価の高騰やICT・週休2日施工に加え、鉄道事業者との調整による追加工事に23億6000万円増額。

 簗瀬町は862mのうちJR直下部を31・5mの4車線に拡幅する389mが未整備。事業地は宇都宮駅に至近で、追加工事は橋台仮設工事に影響のある軌道分岐器を移設する。

 補償物件はJRアンダー北側に1件。物件移転の時期に工期が大きく影響する。アンダー東側の2車線区間で供用中の横断歩道橋は、直下部に隣接した西側に移設する計画。

 野崎は事業費を1億8000万円増額。事業期間は7年延ばし35年度に変更した。労務資材単価の高騰などが事業費増の理由。大田原と那須塩原の両市が担当する調整池施工に伴い擁壁工事を見直すなど事業費減も反映した。

 JR宇都宮線野崎駅北側をオーバーパスする1213mが事業区間。供用後は第一大田原街道踏切道を除去し通行の安全が向上する。25年度末の事業進ちょくは43%で工事は流末側の那須塩原市から着手。用地は79%の進ちょく。

 菊沢川は事業費を33億円増額し62億円。事業期間は変更なしの39年度まで。労務資材単価の高騰やICT・週休2日施工に加え、国道50号下の函渠新設の工法変更に22億1000万円。東武佐野線橋梁の補強対策が5億8000万円の増額。

 50号直下部は当初、開削工法を検討。4車線切り回し工事回数の減や交通処理の軽減など工期短縮が見込める非開削による推進工法に変更した。工期は開削が4年、非開削は3年を試算。

 東武鉄道橋梁は1912年架設。試掘の結果、橋脚の根入れが不十分なことが判明。鋼矢板で橋脚を巻き立てする工法を採用し補強対策を実施。菊沢川の東を流れる秋山川で実践した。

 事業区間は直轄河川区間から上流に3300m。上流端の50号北側で氾濫被害が頻発。近い将来、船津川工区に続き上流側の改修計画の立案を検討している。

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