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千葉県富津市

敷地2~3ha規模を検討/道の駅「段階的展開」想定/富津市

2026/01/19 日刊建設タイムズ

 富津市は16日、第2回道の駅整備検討委員会(委員長=古賀学・松蔭大学観光メディア文化学部教授)を市役所2階第3委員会室で開催した。設置予定地の決定に向け、道の駅の規模として敷地面積2~3ha、駐車台数150~200台を提示。観光客をコアターゲットに位置付け、「段階的展開」により、初期投資の抑制と持続可能な運営、将来の拡張余地を両立する整備を図るとした。

 段階的展開においては、初期段階で休憩・情報・防災などの必須機能と優先度の高い地域振興機能を整備し、中長期で利用状況やニーズに応じた体験・交流機能の追加、駐車場の拡充、防災機能の高度化を図る。

 直売、物販、飲食を中核機能に位置付け、短時間でも立ち寄りやすい立地で「ここでしか味わえない価値」を提供する。

 また、地域振興機能として、産地直売所、物販施設、飲食施設、防災機能、多目的スペース(イベント、地域住民・利用者交流)、子どもの遊び場(子ども・ファミリー対応)、小規模事業者のチャレンジスペース(試験出店、商品開発)を例示した。

 敷地の規模については、段階的展開と防災強化を見据えて2~3haを確保し、無理のない管理コストでの整備を目指す。駐車台数は、観光需要、潜在需要、回遊性、防災拠点機能を満たす適正規模として150~200台を基本に検討を進めていく。

 機能・規模の検討に当たり、道の駅の参考事例として▽2ha以下=木更津うまくたの里(木更津市)、とみうら枇杷倶楽部(南房総市)、海南サクアス(和歌山県海南市)など▽2~3・5ha=KOKOくろべ(富山県黒部市)、ソレーネ周南(山口県周南市)など▽3・5~5ha=越前おおの荒島の郷(福井県大野市)など▽5ha以上=みぶ(栃木県壬生町)など――を挙げた。

 

候補地を再度検討/基盤整備費が課題

 

 2025年8月20日開催の第1回では▽候補地1=富津中央IC入口交差点西部3・48ha▽候補地2=富津中央IC交差点南部4・05ha▽候補地3=浅間山運動公園南部1・46ha――を提示した。

 いずれの敷地においても多大な基盤整備費用が想定されるため、今回、複数の委員から3つの候補地に限定せず検討するよう要請があった。関連して「富津中央インターチェンジから車で10分圏内なら集客が見込める」や「学校跡地など既存市有地の活用も検討すべき」などの指摘があった。

 これを受け、市は追加で候補地を抽出すると応じた。

 そのほか、誘客につながるコンテンツや、施設の魅力向上に寄与する適切な管理運営手法などの導入が必要との声が上がった。

 整備手法は、道路管理者(国、県)と市が分担して施設を整備する「一体型」の方向で調整を進めていく。

 市が整備を行う施設などの事業手法については、DBO方式やBTO方式などを想定している。

 今後は、設置予定地、導入施設、管理運営手法などを決定した上で、28年度までに整備・運営事業者を選定し、実施設計などを経て、30年度から32年度にかけて建設工事を進め、32年度中の開業を目指す。

 道の駅の設置に向けては、24年2月に道の駅基本方針を策定した。また、道の駅適地等調査業務を日本工営都市空間が担当した。

 25年度当初予算で、整備運営計画策定業務委託に26年度までを期間とする限度額2000万円の債務負担行為を設定。公募型プロポーザル方式による事業者選定を予定しているが、公告には至っていない。

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